東大卒の国会議員

最近の国会議員の不祥事は、秘書からの内部告発に端を発しているケースが少なくない。

特に、国会議員の私設秘書は、一般的に給料が安い上に勤務時間も長くブラックなだけに、ひとつ間違えばそのような行動に出てしまいかねない。

東大出身の国会議員と会話すると、読書のスピードや記憶力は抜群に優れており、凡人の一人として敬服するばかりである。

議員本人に行動力が伴うと鬼に金棒で、向うところ敵なしと言えるところだが、昔から「名選手名監督になれず」という言葉がある通り、自分が簡単に出来るから秘書も出来ると錯覚し、日頃から直接厳しく叱責することが多いと聞く。

いくら頭脳明晰で周囲から尊敬はされていても、義理人情に疎い人物は、配下から慕われず人はついて来ない。

内助の功に長けた夫人が横にいて、夫のフォローに務めてくれればよいが、最近は夫と一緒になって威張る夫人も多いようだ。

東大では教えてくれなかったかもしれないが、人材は人財として大切に扱っていくことを、学ばねばならないのではなかろうか。



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政治家の秘書・2

まもなく新年度が始まるが、直ぐに一般市民には10連休の休日がやって来る。

しかし政治家の秘書において10連休は夢の話で、多くの政治家の秘書と付き合いがある中でも、かつて自民党の重鎮だった元衆議院議員山崎拓氏を陰日向なく支えていたN秘書は、秘書の鏡で良く働いていたと記憶している。

10年程前の話となるが、N秘書は朝早くから夜遅くまで、年中無休で働いている事を知っていたが、流石に正月元日くらいは休んでいると思い、確認の為に事務所を訪ねてみると、普段と同じ様に出勤しており、応接間に案内され新年の挨拶をして帰った記憶が、昨日のように思い出される。

国会議員と秘書は仕事柄、固い絆で結ばれていると思っているが、中には政治を志す若い私設秘書を、箔を付ける為に置いてやっていると思っている先生もいる。

また先生によっては、秘書と名が付けば使い捨ての消耗品と思って、接し方がかなり酷い先生もいるようだ。

国会議員の中には「虎の威を借りる狐」のような、着ぐるみを被った先生もいて大きく威張って見せるが、使い捨てされた秘書にも「一寸の虫にも五分の魂」の例えがあるように、その内に内部告発の鉄砲玉が飛んでくるだろう。



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