【業績落ちた! ○○会死ね!!】~或る投稿

マンションには管理組合、地域には町内会、そして同業には研究会など、個人にも法人にも、実に様々な“寄り合い”が存在する。
特に、企業の町内会的な異業種交流には、ライオンズクラブやJCなどの様々な団体があり、それぞれが崇高な理念や社会性の高い目的を掲げて活動を展開している。
活動するからには会費が掛かるのは当然だが、集めたカネの使途として、その正当性や妥当性の確認をどうしているかには余り関心が払われず、寧ろ目くじらを立てていると思われるのを忌避するため無関心を装うのが一般的では、と思う。
しかし、とある団体では、役員の忘年会や新年会を高級料亭で開催し、そこに券番(芸妓)を呼んだり、或いは優雅で豪勢なランチ巡りをしたり、各地観光地へと団体旅行に出たりと、凡そ会の目的や意図とは馴染まない、組織ぐるみの私的流用と見なされかねない会費の使い方をしているという相談が、複数の会員企業から寄せられた。
「新年会?そんなもんは、その都度参加者が会費を払っているのだから、問題なかろう!」(役員談)とはいっても、負担した会費と釣り合わない飲食の場となっているのは、一般会員から集めた会費が投入されているからに他ならないのは財務諸表に明確である。
幹部へのハードルとして新規入会件数を競わせて会費収入を維持する。
そして集まった会費の一部を利用して、旅行や忘年会など様々な行事をダミーとした実質的な慰労会で、社会通念と不整合な極めて安価な参加費用で豪勢に遊び、使い込む。
こんな時代錯誤も甚だしい寄り合いに明日は無い。
会の内部での既得権益獲得のため、本業そっちのけで新規会員募集活動に余念が無かったその方は、やがて自分が経営する企業が倒産し、間もなく行方知れずになった。
新規会員集めがプレッシャーだった等と云っていた記憶がある。
社長として、外ヅラよりも内部固めこそが大切だった筈。
ここ数年、退会数が入会数を上回り始めたその会は、原因追及はタブー視されていると聞き及ぶが、自分たちの風評を知らぬものかと哀れにも思う。
外ばかり徘徊していないで、そんな暇あるなら自分の会社の足元見ろよ!
周囲の雑音で、社員の嘆きが聞こえなくなったら、そこが終わりの始まりだ。


写真は、内容と関係ありません。

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