労災まで?~新人弁護士の客漁り

先日の土曜日聞いた話。
粗製乱造とまでは言わないものの、司法試験の改定で数多く生まれた新人弁護士が、依頼者を開拓するためハローワークの前で、保険のセールスレディを勧誘するおばちゃんたちに混じって客引きをすると、以前このコーナーで報告したことがある。
求職に訪れた元社員にアピールするのは、「前の職場を止められたんでしょう。未払金や割増賃金の裁判を起しませんか、残業代がとれますよ」というもの。
「士業の双璧、弁護士も地に落ちたものだな」と思っていたが、今回聞いた話が本当なら、一段と情けなくなってきた感がある。
労災がポイントだという。
労災で被害を被った人物に接触し、ケガを負った職場を訴えませんかというもののようだ。
知恵者がいるものだと思う反面、哀れさを感じた。


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敷金返還訴訟~増加中

先日聞いた話。
最近は敷金返還訴訟が増えているという。
過払金訴訟のTVCMは今でもアディーレ法律事務所などから流されているが、既にピークは過ぎており、法律事務所や司法書士事務所では人減らししているところも増えている。
これに変わって一昨年あたりから未払賃金や割増賃金訴訟などが増えてきたが、こちらは在職中の勤務時間の記録、(タイムカード無しでもメモやパソコンのログオフの時間などを示すことが出来れば可の模様)が必要らしいので、やや手間を要する。
ところが、新しく増えつつある敷金返還訴訟は、ひじょうに簡単だそうな。
弁護士さん曰く。
「敷金を○○万円払っていました。借りていた部屋を退去しました。敷金を返してください」
これだけを書いて、福岡簡易裁判所に出せばいいらしい。
弁護士はおろか、司法書士に相談したり、手を借りたりする必要はなし。
過払金訴訟よりは簡単だという。
ただし、それだけに金額は小さい。
ネットで検索するが、書式は簡単に見つかるらしいので、引越しを考えている方は試して見られては?

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福岡地裁~今日の民事裁判~判決

~割増賃金等請求事件~

本日11月10日午後13時10分から、福岡地方裁判所第107号法廷で、割増賃金等請求事件の判決が言い渡される。
被告は運送会社。
近年増加している、いわゆる残業代未払や、時間外手当等の支払い請求裁判で会社側は、原告とコミコミで契約したと主張するだろうが、裁判所の判断の流れとしては、原告の勝訴に終ることが多い。  続きを読む