地産開発~みたび動かす大型不動産!

佐賀市駅前本町にある㈱地産開発(藤崎文也社長)は、昭和63年6月設立された社員12名の不動産業者で、出先はない様子。
昨年、亀山工業団地内で三鋼販西日本㈱福岡支店が借りていた土地、1400坪を東区のメタルサイン総合メーカーに売買仲介した際には、佐賀の業者が何で?とビックリしたことがある。
また今年に入ってから、中洲のど真ん中、明治通りに面していた千鳥饅頭総本舗の中州ビルを4億円余りで落札、つい最近これを鹿児島の菓子業者に転売したのには、またまたビックリしたものだが、注目の地産開発さん、どうやらみたびビックリさせてくださったようだ。
鹿児島本社の商社が、手狭になった九州エリア福岡本店の移転用地として4000坪を手当てした際に仲介に入り、億単位の利益を得たといわれている。
マリオネットの操り手は大手食材商社といわれているが、操り手の意向がちとよくわからない。


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陣頭指揮

中央区天神の新天町商店街では、確か十数年前に店主が店頭に立つ運動を始めたはずだが、現在も続いているのだろうか。
組織の長が先頭に立ち、率先して行動すると、組織の士気が鼓舞され、思わぬ成果が上がるところから、二千数百年前の過去から戦法の一つとして使われてきた。
かつて千鳥饅頭総本舗の社長だった原田健生氏は、経営方針の違いから代表辞任に追い込まれ、現在は中央区今泉で製パンの「ブロットランド」を経営し、九電共創館にも出店している。
原田健生氏も千鳥饅頭総本舗の社長時代は、背広姿で経済界を歩んでいたが、今は作業服に着替え、早朝から従業員の先頭に立って、窯の前でパンを焼いており、その姿に感心しながら毎日パンを買いに行っている。
ところで千鳥饅頭総本舗は、六本松店がオープン45周年記念イベントを行う、とのチラシが入っていたので、様子見を兼ねて菓子を買いに行ったのは言うまでもない。
しかし前日に東京の千鳥屋総本家が負債23億円で、民事再生法を申請した直後だっただけに、福岡の千鳥饅頭総本舗社長は対策に追われているのか、店頭での陣頭指揮の姿を見ることは出来なかった。
それとも福岡を代表する地元菓子舗の千鳥屋だけに、経済人としての活動が忙しく、陣頭指揮の時間が取れないのだろうか。


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千鳥饅頭

~老舗揺らぐ~

 千鳥饅頭を製造販売する千鳥屋は、寛永7年、1630年に旧佐賀藩で菓子舗「松月堂」として創業したと言われているが、その後飯塚を経て福岡市に移り、中興の祖と言われる故・原田ツユさんによって、「千鳥屋」の商号で全国ブランドとなった。

原田ツユさん亡き後に、7人の子どものうち男の子4名がそれぞれ別会社を設立、長男が東京で千鳥屋総本家㈱を、二男は福岡で㈱千鳥饅頭総本舗、三男は兵庫県西宮市で千鳥屋宗家㈱、そして四男が飯塚市で㈱千鳥屋本家として、各社独立採算制でグループを形成している。

もともとは1つの千鳥饅頭だが、原田ツユさんの他界後に遺産相続で兄妹7人が骨肉の争いを演じ、福博財界では話題になったほどで、それだけにグループ4社の争いは熾烈を極め、その象徴として今は廃屋と化した中洲明治通り沿いの赤れんがビルだろう。

それとともに昨年末から千鳥屋の噂が絶えず、特に東京の千鳥屋の資金繰りがかなり厳しく、年末も押し迫った福岡で資金調達を依頼した話が伝わってきた。

遺産相続で争った兄弟も年老いて現場から離れ、今は子供たちの世代になっており、新年が明け東京の店舗も営業しているが、情報を耳にした関係者は気もそぞろのようだ。  続きを読む