古賀光謹(みつのり)氏

~河太郎創業者(享年89歳)~
古賀光謹氏が2月10日に89歳で亡くなられた、と書いても知る人は少ないだろうが、佐賀県唐津市呼子のイカの生き造りを始めた、「河太郎」の創業者と言えば、食べに行った事を思い出す人も多いと思う。
福岡の南新地と言えば今はピンク地帯で有名だが、昔から料亭や券番もあった色街で、その一角に軒を連ねて「河太郎」もあり、毎夜多くの人が訪れ賑わっていた。
店内に生簀を設けてイカの生き造りを始め、身が透き通って動いているイカは珍しく、関東関西方面から来る客をもてなす料理屋として企業の接待に多く利用され、笑いが止まらぬ時期もあったと聞いている。
その延長で後継者であった養子が、中洲や天神でイワシを生簀に入れ、新鮮なイワシの料理が話題となって儲かっていたが、有頂天になって魔が差したのか、暴力団の賭博に巻き込まれて店を手放す状態になり、後始末が大変だった模様。
後継者と言われている現在の代表は、JCなどにも参加して本業で頑張っているものの、何分にも周囲の環境が店の雰囲気に合わずかなり苦労しているようだが、今後は代表自身が築き上げた幅広い人脈を生かし客が増えることを、故人も天国から見守って行くことだろう。 続きを読む