県議選・中央区に大きな穴

福岡市中央区は天神ビックバンなど大型再開発プロジェクトを抱える、今後市内で一番変貌する地区として、一般市民も注目を集めている選挙区である。
現在の県議会議員は自民党1期生の岳康宏議員と、公明党ベテラン4期生の大城節子議員、国民民主党で2期生の原中誠志議員、3人となっている。しかし公明党の大城節子議員が、今期限りで正式に引退することが決まった。
組織力を持つ公明党所属の議員だけに、当然、後継者を立てると思っていたら、公明党の審査が厳しいのか候補者が現れず、引退表明が近く行われる模様と言われている。



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県議会議員選挙・南区

~定数4議席に対し5名が立候補・少数激戦~
 前回の選挙では立候補者が現職の4名だけで無投票だったが、今回は民主党現職である新村雅彦県議(62歳)の子息が、前回落選した博多区からではなく、南区から市議選への出馬を表明したため分裂、そのため民主党福岡2区支部長の稲富修二元衆議院議員は新人の大田京子氏を擁立した。
新村雅彦県議は無所属での立候補となるが、教師として教壇に立っていた経験上、旧社会党に所属し教育関係者を基礎票に持っており、また柏原、桧原、大平寺には、地域に密着した独自の組織を形成していたが、支持者の高齢化も進んでいるため、今回どれだけの票が残っているかが課題だ。
一方来年夏に噂されている衆参同時選挙ともなれば、稲富修二氏にとって大票田の南区に、民主党県会議員は絶対に必要であるだけに、若さを強調した36歳の新人女性候補、大田京子氏を擁立したものだ。
しかし大田京子氏の事務所に若干の男性はいるものの、女性ボランティアを主体においているため、行動力に限界があることは否定できず、この点がウイークポイント。
終盤戦を迎えて、民主党中央区の原中誠志県議と城南区の守谷正人県議はともに堅実な選挙戦を行っており、2区のリーダーである稲富修二氏が自らの後援会を動かし、大田京子氏の知名度をどこまで挙げられるかが、残る3週間の大きな課題となってきた。 続きを読む

中央区の県議選

~3議席で4人の争い~
 福岡市の中心である中央区は、有権者の年齢も他の選挙区に比べて若く、また男性よりも女性が多いのが特徴。
中央区の県議会議員定数は3議席で、3年前に鬼木誠氏が衆議院選挙に出馬し当選、空席となったが、補欠選挙もなく自民党県議は3年間空席だった。
今回は国会議員事務所に秘書として務め、長年出馬の機会をうかがっていた岳康宏氏が、山崎拓先生の許可も得て念願かない、満を持して出馬を表明し選挙戦に臨んでいる。
公明党の大城節子氏は前回1万2319票で、運動員がかなり苦労して獲得した票だけに、今回は創価学会の基礎票に、外部からどれだけ票を上乗せできるかが課題で、事前に街頭演説なども自主的に行うようになってきた。
また前回最下位当選だった民主党の原中誠志氏は、次点との差が500票と言うことを充分に認識しており、中央区に民主党の幡を立てつづけることを念頭に、公民館などで県政報告会を開いて、地道な選挙活動を続けてきただけに、その成果が票につながることに期待したいものだ。
4人目の候補は、昨年末の総選挙で「維新」の比例候補が、中央区で1万票を獲得したからというわけではないだろうが、他の地区からの落下傘候補、辻立ちしている姿を見かけるものの、さてどうだろうか。 続きを読む