福岡1区、どうなる?

~2年前の選挙がまだ尾を引いている~

アベノミクスに酔いしれた安倍総理は、中小企業経営者の苦しみなどへは理解が及ばないまま、大義の見いだせない年末総選挙に向けて走り出した。

2年前の総選挙では、井上貴博氏と新開ゆうじ氏が、福岡1区の公認を激しく争った経緯があるため、井上貴博氏は小選挙区で、新開ゆうじ氏は比例区で、ともにめでたく初当選したものの、今でもその当時のしこりが残っている。

しかし今回は、先日開かれた新開ゆうじ氏の政経パーティにおいて、後ろ盾になっている自民党実力者古賀誠氏が挨拶の中で、

先の総選挙で新開ゆうじ氏を比例に回したことを、強く反省した挨拶が記憶に残っている。

自民党本部は数日前に全国の第1次公認候補者名を発表したが、福岡は第2区から第11区までの10名が公認されたものの、第1区だけはまだ発表されていない。

そのため3日後には公示となり、選挙戦が始まるにもかかわらず、関係者は動くに動けない場台で、胃の痛む思いをしているようだ。

あくまでも噂に過ぎないが、自民党本部は2人とも公認せず、無所属で出馬させて、当選した方を自民党所属として扱うとの情報も流れている。

仮に2人の保守系候補が熾烈な戦いを演じることにでもなれば、漁夫の利で民主党の山本剛正氏にも勝機が見えてくる。 


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福岡県第1区公認候補

衆議院選挙の福岡県第1区は福岡市東区と博多区が選挙区で、今回の民主党公認候補山本剛正氏は、2年前の総選挙では福岡県第8区から出馬し落選となったが、その後の党の方針で第4区に鞍替えして活動していた。
ところが今回、第4区は現職が2人健在で厳しいところから、野党間調整で第1区からの立候補に決まり、東区原田で選挙事務所を開設、持ち前の大きな体とバイタリティで頑張っている。
第1区は前回まで、民主党の旗印を掲げ松本龍氏が頑張っていたが、落選してからは体調がすぐれないのか、1ヶ月前に不出馬を発表した直後の解散で、本人も複雑な心境だろう。
また自民党は前回の選挙で、東区の県会議員や市会議員はこぞって新開ゆうじ氏を推薦したが、博多区の県議や市議の推薦を受けた井上貴博氏との間で公認争いが熾烈化、最後は麻生太郎副総理の強力な後押しで、井上貴博氏が小選挙区から立候補し見事当選、一方の新開ゆうじ氏は比例区に回り、上位に名を連ねたことで、初当選となった。
だが先日発表された今回の衆議院選挙での、第1次自民党公認候補名簿の中に、福岡県第1区の候補者名は見当たらなかった。
これは先日行われた、新開ゆうじ氏の政経パーティで挨拶した、古賀誠氏が新開ゆうじ氏を小選挙区、つまり第1区から出馬させると意欲を燃やしているため、福岡県連では決定しきれず本部に送ったことが原因のようだ。
新開ゆうじ、井上貴博両陣営の関係者は、未だに東京本部から公認決定の連絡が無いため、予定通りの準備をしながら長い1日を過ごしている。


 

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代理戦争

~福岡市長選挙は麻生対古賀の覇権争い~

 福岡市が整備する公共工事は、予算獲得などの問題に関して、前回選挙で引退した自民党の古賀誠代議士に、諸々の相談を行っていた形跡がうかがえる。

特に福岡市が発注するインフラなどの土木工事は、古賀誠代議士の影響力の恩恵に浴していたと言って過言ではないが、新しく就任した高島宗一郎市長は常に中央に目が向き、副総理である麻生太郎代議士への相談件数が増えたことで、従来のラインだった局長や部長クラスの利権が減ったのは事実だ。

当然こうした新旧ラインは市役所人事にも影響し、日の当たる新ラインを横目に、旧ラインは北別館グループとして追いやられたことで反高島となり、今度の福岡市長選挙では前市長だった吉田宏陣営に走っている。

また高島宗一郎市長と麻生太郎副総理の間に、北九州市を地盤とする中村昭彦県議の思惑が入ることから、自民党福岡市議団の反発は強い。

北九州グループが高島陣営の応援に入り当選すれば、論功行賞を求めるのは当然で、前回の選挙と同じ様に副市長ポストなどを要求することもありそうだ。

そして今回は福岡県警が工藤会壊滅作戦を実施中だけに、難を逃れるため暴力団の企業舎弟やフロント企業が、一緒に進出してくる可能性がある。

今回の代理戦争は既に始まっており、取材のために週刊誌記者が来福するとの連絡が複数入っている。

短期決戦だけに何かが起きるのは間違いない。

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