上滝建設~指名停止措置で苦情申立て

昨年4月と7月に、唐津市が発注した駄竹漁港工事で、上滝建設(佐賀市)の当時の徳島武彦非常勤副社長(別名:唐津の虎)が、贈賄事件により今年1月22日逮捕されたため、佐賀県と唐津市から13ヶ月、佐賀市からは4ヶ月、そして国土交通省九州地方整備局からは、2月13日から5月12日までの3ヶ月間の指名停止を受けていた。

ところが上滝建設は、処分が最も軽かった九州地方整備局に対し、指名停止期間の短縮あるいは解除を求めて、2月26日苦情申立てを行った。

その理由を原文のまま記載すると、以下の通り。
①駄竹漁港工事事案については、㈱上滝建設の非常勤取締役副社長徳島武彦氏が弊社業務として取り行っていないことは2月3日付掲載の朝日新聞報道でも明らかであり、実際弊社からの支出の事実もありません。
②(当時)非常勤取締役副社長徳島武彦氏が、平成26年7月上旬ごろ唐津市の当時部長より最低制限価格の教示を受けたが、弊社にはその類の情報は一切もたらされておりません。
上記により元副社長が行った行為は弊社業務の一環として行われていないのは明白であると考えます。  

これに対する国土交通省九州地方整備の回答を、原文のまま記載すると以下の通り
①本件苦情申立てを棄却します。
②工事請負契約に係る指名停止等の措置要件は、代表役員等が当該地方整備局の所管する区域内の他の公共機関の職員に対して行った贈賄の容疑により逮捕された場合に該当するものであり、贈賄行為が貴社業務として行われたか否かにかかわらず適用されるものです。

当たり前と言えば、当たり前のこと。

なにせ、㈱上滝建設元非常勤副社長徳島武彦氏(唐津市在住)は、地元の公共事業の仕切り役として業界では知られており、別名「唐津の虎」として有名だった。

一昨年1月の唐津市長選で3選された、坂井俊之市長の企業後援会長であり、選対幹部として陣頭指揮も執っていたようだ。
坂井俊之市長との仲は異常なほど密接だったようで、市長杯ゴルフの呼びかけ人を徳島武彦氏が務め、また徳島武彦氏の「古希の会」には坂井俊之市長が発起人となっていた。

写真(西日本新聞より引用)で、3選された坂井俊之市長の後ろで万歳しているのが、上滝建設元非常勤副社長だった、「唐津の虎」こと徳島武彦容疑者。

続きを読む