半世紀つづく西鉄福岡駅のうどん屋さん

9月28日、西鉄福岡(天神)駅北口改札外が大きく変わりました。
24店舗が軒を連ねる「天神TOIRO(といろ)」と新たに名付けられ、リニューアルオープンしました。

その中でも古くから営業しているのが「博多やりうどん 福岡店」です。
第1号店は昭和42(1967)年12月、当時走っていた西鉄北九州線・折尾駅にオープンし、その後は昭和44(1969)年8月に西鉄大牟田線福岡駅(現・西鉄福岡(天神)駅)にも、オープンしました。

創業50年以上経つうどん屋さんは意外と少なく、以下博多の老舗うどん屋さんの創業年です。
「因幡うどん」 昭和26(1951)年 創業67年
「みやけうどん」昭和29(1954)年   64年
「ウエスト」  昭和41(1966)年   52年
「牧のうどん」 昭和50(1975)年   43年
名物は店名にもなっている「博多やりうどん」。
椀を越える長さのごぼ天は約32cmを誇ります。また博多特有の丸天もトッピングされ、名物の名にふさわしい逸品となっています。



 
麺も博多らしくコシのないやわ麺。見た目のインパクトとは裏腹にあっさりとした汁は飲み会の後でも食べられます。
居酒屋メニューも充実していますので、ちょい飲みにも最適です!是非一度、召し上がってみてはいかがでしょうか?

「博多やりうどん 福岡店」
営業時間:平日 7:30~21:00
土曜 7:30~21:00
日曜 8:30〜21:00
禁  煙:終日禁煙
電話番号:092-716-2323
住  所:福岡県 福岡市中央区天神2丁目11-2-2
西鉄福岡(天神)駅構内2F

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博多の味

今や日本国内で、人口においては5番目の都市に成長した福岡市は恵まれた新鮮な食材が豊富な為に、安くて美味しい料理を提供してくれる有名な老舗も営業を続けており、福岡市民の満足度は高いと思われる。
ところが数年前より経営者の高齢化と、後継者不足から暖簾は変わらないが、中華料理の「八仙閣」や、うどんの「因幡うどん」、高級寿司の「河庄」や「やま中」、更にフランス料理の「メゾンド吉田」などは、店の屋号や暖簾は同じで変わらないが、経営者が変わる店が出て来た。
有名な店ほど独自の味と暖簾の重みが加わり、その味を受け継ぐ事は非常に難しく、今後は継承される老舗の重圧に耐えられず、伝統の味を放棄する後継者が増え、飲食店のM&Aが増加し、少しずつ「博多の味」が消えていく可能性が高いだろう。



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因幡うどん

博多区の承天寺境内には、うどん伝来の石碑が立っているだけに、福岡市内には色々な特徴を持つうどん屋が営業し、味を競っている。
中央区の天神界隈は、半世紀近い前の再開発で古い町名も無くなり、その一角にあった因幡町で生まれた「因幡うどん」を、若いころはよく食べたものだった。
今でいうトッピングなしの素うどんを注文し、店のおばさんに頼んで「天かす」を入れて貰ったもので、小さな海老が入った、「海老天」は滅多に食べられなかった思い出が懐かしく、今でも時々食べに行く。
福岡市の郊外には駐車場を備えた、うどんのチェーン店が軒を連ねているが、「因幡うどん」は都心部にあり、日頃車に乗っているため、食べたくなると駐車場に車を止めて、渡辺通りの「因幡うどん」に行く事が多い。
他の店でうどんやラーメンを食べる時は、麺を食べてもスープは塩分を抑えるため、出来るだけすすらないように心掛けているが、何故か因幡うどんでは「海老天うどん」を注文し、あの少しトロトロになったダシを、最後まで飲み干したくなるから不思議だ。
最初に因幡うどんを食べてから、既に55年以上が経過しているが、味と雰囲気は今でも変わらず、最近は流通が良くなったこともあり、地方への配送注文も受け付けているようで、記憶に残る商法は今でも健在だ。

因幡うどん ソラリアステージ店(天神)
福岡県 福岡市中央区 天神 2-11-3 ソラリアステージ専門店街 B2F [ソラリアステージ味のタウン内]

因幡うどん 博多駅店(博多駅)
福岡県 福岡市博多区 博多駅中央街 1-1 博多デイトス B1F 博多1番街内

因幡うどん 渡辺通店
福岡県 福岡市中央区 渡辺通 2-3-1




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