一億総活躍

安倍総理は新しいキャッチフレーズを、次から次に考え出す人だと常々感心しているが、アベノミクスが少々色あせて来たところで、今後は「一億総活躍」なる新語をつくり、取り巻きの人たちを煙にまいている。
72歳の老人は修正減益を旗印に掲げ、毎朝6時半には家を出て出勤しており、今更「一億総活躍」などと聞いても、新鮮味には乏しく、周囲の同年齢の老人を見渡し、「がんばれ」の一言で済ませられる、自分の健康に感謝している。
結局アベノミクスについては誰も結論を出さず、仮に評価を下した評論家がいたといてもマスコミはそれを報道していない。
一人ひとりの国民生活は苦しくなっており、以前に比べてゆとりが無くなっているのが現実で、50年前の20代の若者には夢があったが、今の若者はその日暮らしで、将来において給与の増える見通しは無く、一人で生活するのが精一杯でとても結婚など勧められる状態で得は無いだろう。
仮に結婚しているカップルに、子どもを2人、3人産んで育てろとは言い難く、子どもや孫のいない安倍総理だから、出生率1.8の実現などという夢を語れるのだろう。
中国の一人っ子政策をまねたわけでもないだろうが、少子化が語られるようになって20数年、今さら「一億総活躍」を謳い文句にしても遅過ぎで、失敗するのは目に見えるようだ。
ところでこの記事を書きながら、新設の一億総活躍担当大臣は誰だったか思い出そうとしているのだが、どうしても出てこない。 続きを読む