枕営業~妻の請求棄却

会社を経営している社長が、東京銀座のクラブママと7年間に渡って交際し、その間の度重なる性交渉を社長夫人が怒り、クラブママに慰謝料400万円を請求した裁判で、東京地裁の裁判官は妻の請求を退ける判決を下した。
昭和33年4月から売春禁止法が完全施行され、日本国内から赤線の灯りが消え、表向きはセックスを生業とするプロの女性がいなくなったと言われているが、素人女性がセミプロ化して稼いでいるもの事実だ。
福岡でも数年前に、よく名前の知られた病院院長がクラブママに月15万円での愛人契約を交渉したが、断られたニュースが漏れ聞こえ、中洲雀の話題となったことがある。
裁判所の下す判決は通常、常識の範囲を超えることはないものの、水商売の女性が行う枕営業を認めたこの東京地裁の判決は、社会通念からかけ離れた感が強い。
とは言いながら、去年の4月に下された判決を、なぜ1年後に、誤報で落ち目になったとは言え、マスコミを代表する新聞社が取り上げたのだろうか。
この点もひじょうに気になる。 続きを読む

客引き禁止!~6月1日から施行

福岡市や北九州市、飯塚市、久留米市、大牟田市の繁華街で、客引きや客待ちなどの行為を禁止する福岡県迷惑行為防止条例が、6月1日から施行される。
今から50年ほど前、スタンドバーなどの営業は午後11時までと決まり、警察が厳しく取り締まった事があった。
しかし食事を出す食堂は例外で11時を過ぎても営業が出来、中央区清川にあった「日の出食堂」は、食事のついでにアルコールを飲むことが出来るため、非常に繁盛していた記憶がある。
だから少し離れたスタンドバーではこのスタイルをパクって、お握りと赤だしに漬物セットを客に出し、あくまでもこの店は食事をするところで、アルコールはついでなんですよという言い訳で、深夜まで営業し儲けた店も出て来た。
それがスナックの名前で流行し、その後セット料金が生まれて今日に至っているが、最近はセット料のないバーが、再び息を吹き返し、飲んだだけの安い料金で営業する店が増えてきた。
今回の条例改正で客引きなどが禁止されれば、夜の繁華街で働く男性の仕事が減ることになるが、こうした面々はひじょうに逞しく、抜け穴も良く知っており、次はどんな手で来るだろうかと、非常に興味を持って見ている。
ところで最近の判例によると、今や死語となりつつある「枕営業」や「美人局」、「特攻隊」などの言葉が、裁判所で飛び交っているようだが、所詮は世間からずれた裁判官、単語そのものの意味は頭で理解が出来ても、言葉同士の相関や繋がっていく機微は、当たり前だがお分かりになっていないようだ。 続きを読む