那珂川町~はたして市になれるのか

 平成の大合併が終わって久しいが、福岡市南部に隣接する那珂川町は、福岡市のベットタウンとして発展し、新幹線の車両基地が建設されて、更に便利になって人口も増え、市への昇格は秒読みの段階に入っていた。
4年前の国勢調査で5万人を超えていたが、精査して最終の段階で5万人を割り、町民の長年の夢であった市への昇格は、持ち越される結果で未だに那珂川町である。
町長を先頭に町民も一体となり、市への昇格運動が始まり、新住民へは何らかの恩典を与えるなど、一時は町全体がお祝いムードになっていたのも事実だ。
しかし今年に入ってから那珂川町に、何か異変が起こり始めているようで、確かに新年度を迎えると住民の移動が起こり、2000人程度の人口の流失があっている話も聞く。
新年度を迎えれば町外からの人口流入もあると、役場関係者は語り楽観視しているが、昨年から今年にかけて人口の流失が影響しているのか、遊技場や飲食店などが数軒廃業に踏み切るなど、暗いニュースが伝わってきている。
那珂川町の誇りであった町立高校を、民間へ売却した事が人口減に繋がったとは思えないが、多くの卒業生を輩出して那珂川町に就職して、その魅力が原動力になっていた事を忘れてはならない。
町長を筆頭に町議会議員は知恵を絞り、人口の減少に早く歯止めをかけ、増加へ転換しないと市の誕生は無理だ。 続きを読む