長浜鮮魚市場の市民開放デー

長浜鮮魚市場では、毎月第二土曜日午前9時から「市民開放デー」と銘打ち、鮮魚や塩乾物などを市民に安く提供している。

12月10日は今年最後の市民開放デーが行なわれ、正月を控えているだけに多くの市民が訪れ、数の子や昆布などの日持ちのする正月用品を大量に買い込んでいた。

かつて福岡市内には柳橋連合市場を始め、各地に商店街があり、その中に鮮魚店があったものだが、スーパーや大型商業施設が出来たことで、商店街そのものがなくなってしまった。

それとともに魚離れが進み、食卓に魚が登場することが少なくなったことから、福岡鮮魚市場では先ず魚に親しんで貰うため、第二土曜日だけは一般の業務を8時で締め切り、場内を清掃して、パック入りのカット魚ではない、丸ごとの鮮魚を並べ販売するイベントを始めた。

鮮魚市場を管理する福岡市と、鮮魚市場関係者が音頭を取って、市民開放デーの中でマグロの解体ショーや、魚のプロが魚の調理方法指導などを毎回行い、時にはJAなどと共催で野菜などの販売も行なっており、人気は高くなっている。

鮮魚を販売している私が言うのだから、間違い無い。


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長浜鮮魚市場~市民開放デー

 福岡市中央区長浜には日本でも有数の鮮魚市場があり、朝から活気に満ち溢れたエリアで、市民の胃袋を賄っている。

しかし米飯中心からパン食が増え、小骨のある魚の消費量が減るに従い、水揚げされる魚の量も年々減少している。

そうした中、魚の消費を少しでも増やそうと魚市場では、毎月第二土曜日は市民に直接魚を販売するようになって久しい。

最近は包丁の無い家庭も珍しくないため、魚のさばき方教室やマグロの解体ショーなど、多くの市民に参加してもらうため、仲卸組合が中心となっていろいろな企画が実行されている。

魚市場の雰囲気が好きで、市民開放デーには数年前から仲卸のアキラ水産で、魚を売るのを手伝いながら、楽しく遊ばせてもらって4年になる。

今月は時化や休漁日の関係もあり、魚の種類も量も少なく、毎月300箱用意するトロ箱も、100箱と寂しく、また客も少なかった。

客が差し出すお金も1万円札が少なく、価格に対してもひじょうにシビアで財布のひもが固く、景気の悪化が懸念される1日だった。 続きを読む