若葉高校・福岡大学への推薦枠

福岡大学の学長選挙は、山口学長を支えてきた副学長らも立候補したが、現医学部長の朔啓二郎氏が選任され、新執行部の人事も発表となった。

問題の発端となった若葉高校であるが、最近は少子化の中で生徒募集に苦戦、1学年定員400名に対し、現在3年生は250名、2年生は318名といずれも定員割れの状態が続いており、福岡大学の重荷になりつつあった。

そこで思い切った改革に舵を切ろうと「新教育ビジョン」を発表、2019年度から男女共学に踏み切ると同時に、定員320名の「高大一貫コース」を新設することとした。

「新教育ビジョン」には「拡大した附属推薦制度により福岡大学に進学できます」と書かれていて、現在163名という福大への推薦枠を2年後には300人に拡大することを想定していたようだが、それは定員の320名の入学が前提の話である。

しかし、入学試験の蓋を開けてみたら想定を超える1238名が受験、専願で受験した生徒をほぼ受け入れ、定員の2倍以上の815名を入学させたため、学校関係者から驚きや疑問の声が上がっていた。

当然、保護者からはさらなる福大推薦枠拡大を要望する声が多いが、福岡大学全体の推薦枠に影響があり、さらには学力レベルの低下も懸念されるため、単純に拡大するわけにはいかないのが実情だ。

「高大一貫コース」を掲げた以上、難しい対応に迫られており、福岡大学の新執行部も含めた今後の判断に関係者の注目が集まっている。



続きを読む

先手必勝~大家敏志議員の勝ち

 衆参同時選挙が噂される来年の選挙、福岡県は全県一区の選挙区だが、1票の格差是正から定数が2議席増えて、3人区になることが決定した。
ここ数回の福岡における参議院選挙は、自民、民主両党が仲良く議席を分け合い、所属政党の公認を得た時点で、当選が確実になる選挙が続いていたが、今回から1議席増えることを、自民党関係者は想定していた節がうかがえる。
自民党で来年改選を迎える現職の大家敏志参議院議員は、福岡県連を通じて自民党本部に公認を申請、公認を得るやいなや、県内のすべての自民党所属の県会議員と、福岡および北九州両市の市会議員が自筆で署名した推薦を取り付け、自民党県議と市議からの2人目の立候補を防いだ。
大家敏志議員は推薦を自筆で署名した重さを知っており、これで自民党内からの立候補は無くなり、当選をほぼ手中に収めたと言っていいだろう。
一方でこの事は、参議院選挙で候補者擁立を目論んでいる公明党には、決断しやすくなった貸しを作ったようなもので、公明党候補が立候補すれば、福岡11区の自民党衆議院議員の大半は、何らかの支援を公明党から受けているため、一部の票が公明党に回ることは間違いないところで、仮に自民党支持票の一部が公明党に流れても、大家敏志議員の当選は確実。
4年後の参議院選挙では、自民党公認候補が2人になる可能性はあるが、今度の選挙は大家敏志議員の先手必勝が功を奏した。 続きを読む

福岡市議選~自民党推薦候補

~福岡県連が2名を推薦~

 今年4月の福岡市議会議員選挙で出馬を予定している、現職の自民党市議は一次公認で、また引退する市議の後継者などは2次公認として、既に自民党福岡県連から発表されていたが、この程東区から立候補する藤野哲司氏(33)と、中央区の中島正裕氏(53)の2人が推薦候補者として発表された。

中央区は議員定数7議席のうち、自民党は2議席を占めているが、ベテラン稲員大三郎議員と妹尾俊見議員がともに引退し、実子と指名を受けた後継者が公認を得ている。

中央区はオートロックのマンションが多く、また若い女性の比率が高く、さらに賃貸のワンルーム住人である有権者の入れ替わりが激しく、知名度を浸透させるのは非常に難しいエリアだ。

朝早くから街角やバス停で、のぼりを立てて辻立ちしている立候補予定者が増えているが、何度か顔を合わせるうちになじみとなり、笑顔で挨拶を交わし、握手するチャンスも生まれてくるだろう。

前回次点で泣いた中島正裕氏は、4年間の地道な活動が認められ投票してもらえれば、例え同情票だったとしても1票に変わりはなく、4月には花開いて実を結んで貰いたいものだ。 続きを読む