月刊はかた

新聞や週刊誌はインターネットの普及で購読者が下降線を辿り、苦しい経営を強いられている。
そんな状況の中で発行を続けているのが「月刊はかた」で、今月も楽しい記事が多く掲載されていた。
発刊当初は薄い小冊子であったがナンバーを見ると382号、少なくとも三十数年は続いていることになる。

その中に、千鳥饅頭総本舗の会長である原田ウルズラさんが、老舗の女将さんとして登場していた。
先代社長の故原田光博氏と結婚し、ドイツから福岡に嫁いで50年は経過していると思われるが、当時はまだ珍しい国際結婚の走りで、老舗菓子店の姑さんから習慣や仕来たりを教わり、随分苦労された事だろうと推察する。

そんな母親ウルズラさんの苦労を見て、育った次男原田健生氏は現在福岡市中央区の今泉本店と電気ビル店の2店舗でパンの店「ブロートラント」を経営、早朝からパンを焼いている。
コロナの逆風が吹いているが、この逆境を乗り越えていくことが母ウルズラさんへの最大の親孝行ではなかろうか。



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