吉原浩氏~見事な幕引き

師走の声を聞くと慌しくなる昨日7日、飯田建設㈱(博多区)の前代表取締役相談役である吉原浩氏が、退任の挨拶に来られた。

吉原浩氏は高校の先輩でもあり、また飯田産業㈱の副社長時代からの付き合いで、20年以上前まで勤務していた、東京経済㈱の頃からなにかと目をかけていただき、また可愛がっていただいたものである。

2年前に代表取締役社長を退かれ、飯田建設の運営は後継者に任せたものの、厳しい土木建設業界にあって、生き残りは非常に難しいところから、その後の2年間をかけて地場土木建築業界ではトップクラスにランクされる、サンコービルドの傘下に入ることにした。

永年に亘り役員として務めた退職金や、出資した株式などはすべて放棄し、その見返りではないが、取引銀行や大口株主の了承を得て、全社員で新しい会社を発足させた実績は、誠に見事といっていいだろう。

数年前に最愛の奥様に先立たれ、その後には大きな手術も行なったが、79歳となった今でもプールでリハビリを兼ねた運動にいそしむ毎日で、今日は遠方からの挨拶回りを終えて、弊社が最後となったようだ。

今回の事業譲渡が成功したのは、ひとえに吉原浩氏が私利私欲に走らなかったことが要因で、それが周囲を納得させる最大の力となったもので、長い間本当にご苦労様でした。

これからは同級生や友人たちと、大好きな酒や旅行を、大いに楽しんでください。


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