糸島半島突端、北崎の福岡三観音

北崎小田には福岡三観音の一つ「小田観音」と称される観音様がある。

観音様信仰、広くは智慧の象徴といわれているが、我が国では現世の利益と結びつき広く信仰されている。

福岡三観音の中で一番有名なのは、真言宗大覚寺派千如寺大悲王院の「雷山観音」、次が、臨済宗東福寺派清賀山正覚寺の「油山観音」、そして三つ目が、萬歳山光明寺の「小田観音」だ。

雷山観音と油山観音は寺院関係者が常駐しているが、小田観音の光明寺は、1300年有余の歴史を誇るものの、寺院関係者は不在で、近くの臨済宗東福寺派福寿寺が管理している。

本尊の千手観音は清賀上人の作と伝えられているが、清賀上人は油山観音がある正覚寺を開いた人物とも称されており、文字通り、油の製造で大きな富を得たようだ。

この小田観音、見る価値がある。