甘い調査委員会報告

総務省接待で、NTTの澤田純社長ら16人が処分された。

Click→関係役員等の処分

オリンピック開催の是非で世論が揺れる中の発表に霞んで見えるが、決してこれで終わらせてはいけない問題だ。

一見厳しい調査結果の印象だが、調査をしたのは「NTTが設置した」特別調査委員会、「行政判断が歪められた事実は確認されなかった」と結論づけたことには、違和感を覚える。
何の見返りもないのに、高級官僚に高額接待を繰り返すお人好しはいないことは猿でも分かる。

NTT民営化後、分社化完全民営化を目指してきた方向性が、接待攻勢の後の昨年、NTTドコモの完全子会社化を国が認めたことは偶然ではないだろう。
これまでの政策と逆行することになったが、これこそ行政が歪められたことに他ならない。

身内の調査委員会が出した甘い結論に、誤魔化されないようにしなければならない。