理事長戦は延長戦に

28日、九国大付属高校(北九州市八幡東区)が筑陽学園との投手戦を制し、春夏連続の甲子園出場を決めた。

高校球児が活躍した一方で、学校法人九州国際大学の理事長が決まらない異常事態が続いている。
弊社記事「学長人事、理事会否決に怒りの声(6月9日)」で既報の通り、大学側が全会一致で提案してきた大学の学長候補が 理事会で否決された。
学長の任期は8月末まで、残り約1ヵ月の間に学長が決まるか先行きは不透明という。

学長が決まらないだけでも一大事だが、それ以上に 学校法人のトップである理事長が決まっていないことの方がもっと重大だ。
本来であれば 春頃までに後任理事長を決めておくべきところ、学長人事を含め 理事会内部の意見が真っ二つに割れたまま時間が経過、そうこうしているうちに前理事長は6月中に任期終了となり、現在は副理事長が代行している。

理事長は、理事会で 10名の理事の互選で決定される。
現在手を挙げているのが2名、6月末と7月末に開催された理事会において理事長選挙となったが、いずれも 5対5の同数で決まらず 延長戦に突入、結論は8月以降に持ち越された。

野球部はチーム力の高さを証明したが、理事の皆さん、大人のチームワークにも注目が集まっていることをお忘れなく。

高校野球誕生から100年 東海大相模優勝!

 今年の夏の甲子園、第97回全国高等学校野球選手権大会は東海大相模高校が45年ぶり、2度目の深紅の優勝旗を手にして幕を閉じた。
夏の甲子園大会の観客動員数は、平成20年から7年連続で80万人を突破していたが、今年は満100周年という記念すべき大会で、またプロ、マスコミ注目の選手が上位進出といったこともあり、今年の観客動員数も間違いなく80万人を突破しただろう。
地元福岡県代表の九州国際大学付属高校は順調に勝ち進み、福岡県勢としては82回大会の柳川以来、15年ぶりのベスト8進出となった。
準々決勝では残念ながら早稲田実業に大敗を喫したが、エース富山や主砲山本などの活躍で、地元福岡県民を十分楽しませてくれたのではないだろうか。
さて毎年甲子園には注目される選手が出てくるが、今年も将来楽しみな選手がいたので紹介してみたい。
まずは西東京大会からマスコミを賑わしていた早稲田実業の清宮幸太郎選手だ。
甲子園にはスーパー1年生という選手がたびたび現れるが、この清宮選手は超がついてもおかしくない選手ではないだろうか。
父親が昨年度日本一に輝いたラグビートップリーグヤマハの清宮監督であるのはよく知られているが、母親もまたスポーツウーマンで、慶応大学ではゴルフ部の主将を務め、現在『アスリートフードマイスター』という資格をお持ちだそうだ。ちなみにこの資格はマー君ことヤンキースの田中将大選手の奥様、里田まいさんも取得している。
準決勝で敗れはしたが、あと4期甲子園に出場するチャンスがあるので今後注目していきたい。
もう一人は関東―のオコエ瑠偉選手。この選手のプレイは素人もどきながら、西日本短期大付属出身で阪神やメジャー、日本ハムで活躍した新庄選手を思い出させるような、ナイジェリア人とのハーフで並外れた運動能力の持ち主だ。こちらも準決勝で敗れたが早々とプロ志願表明をしており、将来楽しみな選手だろう。
最後に優勝した東海大相模のエース小笠原投手をあげてみたい。
決勝戦では最多の6失点(自責点5)を喫したが、自己最速151kmをマークし、打っては決勝ホームランをライトスタンドに運んでいる。恵まれた体格でもありプロが注目するこの夏文句なしのナンバーワン左腕で、複数球団が1位候補に指名する逸材だろう。
高校野球が始まって満100年。王会長の始球式で始まった今年の夏の甲子園大会は例年以上に盛り上がったのではないだろうか。
そして8月20日を区切りとしてそれぞれの高校は新チームとなって、来年に向けてスタートを切っており、次は紫紺の優勝旗を争う春の選抜高校野球大会で、地区大会は9月にも始まる。
高校球児の新たな活躍に期待したい。

 

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高校野球誕生から100年 福岡県大会版

今年で100周年という節目を迎える全国高等学校野球選手権大会の各地方の予選も、高知県(7月19日開幕)を除く各都道府県で熱戦が繰り広げられている。

さて、7月4日に開幕した福岡県の予選状況を見てみよう。

現在ベスト16校が勝ち上がり、7月18日から福岡県大会が始まる。

その顔触れは、朝倉高校、星琳高校、福翔高校、九州国際大付属高校、祐誠高校、小倉高校、柳川高校、東筑高校、福岡大付属大濠高校、飯塚高校、久留米商業高校、東海大付属第五高校、東福岡高校、希望が丘高校、福岡高校、八幡南高校の16校だ。

ちなみに今春の選抜大会出場の九産大九州高校は惜しくも3回戦で姿を消した。

この中での注目校は、昨年福岡県を制した九州国際大付属高校だ。昨夏の甲子園終了後にダルビッシュ有を育てた名将若生正廣が退任し、元プロ野球選手の楠城徹新監督で挑んだ今夏はここまで順当に勝ち進み、2年連続甲子園出場まであと4勝。だが福岡県では過去20年で県大会2連覇を達成した高校は、平成10年度と平成11年度大会を制した東福岡高校ただ1校だけで、連覇がいかに難しいかよくわかる。

ところで今年は夏の全国大会100周年目に当たり、この第1回大会に出場した10校は今夏レジェンド10と呼ばれており、福岡では久留米商業高校がその一角を占める。実は久留米商業は昭和37年度の甲子園で準優勝している古豪なのだが、昭和60年度大会以降は甲子園から遠ざかっていることもあり、選手たちはもちろんのこと、OBや学校関係者も大いに盛り上がっている事だろう。

この他にも春季大会で準優勝、NHK旗大会で優勝した飯塚高校も3年ぶりの甲子園を虎視眈々と狙っている。また県立の小倉高校と東筑高校、そしてノーシードから勝ち上がってきた柳川高校にも注目していきたい。

甲子園出場をかけた福岡県大会は18日、福岡大大濠VS飯塚で始まり、決勝戦は7月26日(日)小郡市野球場にて13:00プレイボールだ。

甲子園の切符はどの高校が手にするだろう。 続きを読む

高校野球誕生から100年

大正4年(1915年)、大阪府の豊中グランドで開催された「第1回全国中等学校優勝野球大会」は、平成27年(2015年)の今年、満100周年という節目を迎える。そう、現在の夏の甲子園、全国高等学校野球選手権大会である。
第1回全国中等学校優勝野球大会の出場校は10校で、記念すべき第1回優勝校は京都二中(現在の京都府立鳥羽高等学校)だった。九州地区代表としては久留米商業が出場した。

今やこの夏の甲子園は、夏の風物詩でもあり、一大イベントにもなっている。
愛工名電高校のイチロー、楽天からヤンキースに移籍したマー君こと田中将大は駒大苫小牧高校、また和田毅は浜田高校出身の現役メジャーリーガー。このほか日本のプロ野球で活躍している選手の多くが甲子園を経験している。
ところで地元福岡県の甲子園での成績はというと、夏の甲子園では88勝80敗と勝ち越しており、小倉中学、小倉高校、三池工高校、西日本短期大学付属高校の4校が優勝しているが、意外と少なく、西日本短期大学付属高校が優勝してから、どのくらい月日が経っただろう。ちなみに春の選抜大会を見てみると、52勝77敗と大きく負け越し、優勝回数0。
それだけ甲子園で勝ち続けていくのが難しいのがわかる。

平成16年、17年と駒大苫小牧高校が連覇した頃から、東北・北海道勢の強さが目につく。今年の春選抜で優勝した、敦賀気比高校の北陸勢もここ数年レベルアップが図られている。
それに比べ九州勢はというと、今年の春の選抜大会では出場4校全てが初戦で敗退した。これは12年ぶりだという。

今年も6月20日の沖縄大会を皮切りに地区大会がスタートし全国で甲子園を目指し熱い闘いが繰り広げられる。
高校野球100年という歴史的な年に真紅の優勝旗を手にするのはどの高校か!?
地元福岡県の地区大会は7月4日に開幕する。先ずは福岡県大会の行方に注目していきたい。
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