抜群の政治センスの無さ・石原伸晃氏

菅総理が総裁選不出馬を発表し、政界に激震が走った。
何でも、総裁選はエネルギーを使うため、コロナ対策に専念したいという理由だそうだ。
いろいろと批判もしてきたが、総理にしか わからないご苦労もあったと思う。
まずは、1年間お疲れ様でした。

平時なら 仕事人内閣のリーダーとして、歴史に名を残せたかもしれないが、コロナに始まりコロナに終わった1年だった。
国民は「希望」を求めていたが、総理の暗い表情からは伝わるものは無かった。

ところで、自民党石原派領袖の石原伸晃議員の間の悪さは際立っている。
昨年の総裁選の際、菅氏支持に乗り遅れたのを反省してか、今回はいち早く再選支持をぶち上げた。
ところが、二階派の中から菅総理支持に反発が沸き起こり、細田派と麻生派もまとまらず、結局石原派だけという状況だった。

それが今日になって、菅総理 総裁選不出馬のニュース。
担いだ神輿がいなくなった。
運がないのか、それとも政治センスがゼロなのか分からないが、10名までに減少した派閥議員が更に減らない事を願うばかりだ。

豊洲問題・・・派閥が解体・吸収される?

東京都知事選挙期間中に、自民党東京都連が党員や地方議員に配布した石原都連会長の文言は、時代錯誤も甚だしいと笑ったものだった。
この文書が逆に反発を招いたのだろうか、石原会長の意に反して小池百合子都知事の誕生となり、1ヶ月後には築地移転問題が浮上、豊洲市場の土壌汚染と地下空間のカラクリが、共産党都議団によって表面化した。
最近のマスコミ報道は週刊誌にリードされており、名誉挽回とばかりテレビや新聞記者も、少しは本腰を入れて取材を行ったことで、ついに石原慎太郎元都知事が登場、報道が熱を帯び面白くなって、国民の注目が集まり始めた。
そしてこの豊洲市場問題が発端となり、石原派の存亡が危機に瀕している。
自民党派閥の領袖である石原伸晃議員は、現在安倍内閣においては経済再生相に就任しているが、マスコミの対応を見ていると、器が小さく派閥を維持して行く能力に欠け、近い将来他の派閥に吸収される可能性があるように思える。
石原伸晃議員は父親である、石原慎太郎元都知事の七光りで衆議院議員になったようなもので、今回の豊洲市場問題で石原慎太郎氏がこければ、次回の選挙で小池百合子氏都知事が、石原伸晃議員に対し刺客を立候補させる可能性が出てきた。
来年早々の総選挙が噂されているだけに、今回の豊洲市場で石原慎太郎氏がこけ、石原伸晃氏が落選すれば派閥の維持も難しく、1本釣の草刈場になる前に他の派閥と合併するだろう。


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