高千穂皇神を祀る「高千穂神社」

神話の里として、知られる宮崎県高千穂町。数多くある神社の中でも代表的な場所の一つが、「高千穂神社」です。
毎夜行われる高千穂神楽(全33番ある夜神楽の内、4つをピックアップして見られる)が行われ、観光で参拝する方も多いところです。

ところで、この高千穂神社の主祭神である「高千穂皇神(たかちほすめがみ)」と「十社大明神」はどなたでしょうか?

高千穂皇神は、日本神話の日向三代と称される神々の総称です。
◇ 瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
◇ 木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
. 彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
. 豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
△ 鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)
△ 玉依姫命(たまよりびめのみこと)
それぞれが皇祖神とその配偶神となります。
なので、高千穂神社には、上記6神が祀られています。

十社大明神は、神武天皇の皇兄、三毛入野命(みけいりのみこと)とその妻子神9柱を総称して、十社大明神として祀られています。
神武天皇の皇兄、三毛入野命は、高千穂の人たちを苦しめていた「鬼八(きはち)」を退治し、高千穂を治めたと伝えられています。
三毛入野命の子孫が、三田井性となり、高千穂町の中心部に「三田井」という地名がつけられた由来とされています(諸説あり)。
高千穂へ訪れる際は、ぜひ高千穂神社へ参拝と高千穂神楽をご覧ください。

(一社)九州自然歩道フォーラム
キッチンハイク九州
Trailhead
福島優
https://kntf.jp/yuswalkhistory/

宮崎県の「高千穂町の神楽」を堪能。

高千穂にある里ごとに氏神(うじがみ)様を民家などの“神楽宿”に招いて、三十三番の神楽を夜通し舞い、奉納する神事です。昭和53(1978)年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
高千穂の神楽は、天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸に隠れられたとき、岩戸の前で天鈿女命(あめのうずめのみこと)が舞ったのが始まりと伝えられています。
毎年11月中旬から翌年2月上旬にかけて、町内20ヶ所の集落で奉納されます。



今回訪れたのは、高千穂中心部の北に位置する浅ヶ部集落。

夕方頃から行われており、公民館の講堂を開けて、座っても外から立ってでも見られるようになっています。



参加費はありませんが、初穂料やご神前をお供えするのが儀礼です。おおよそ2000~3000円程度。もしくはお酒でもよく、町の酒屋さんなどで伝えれば用意してくれるそうです。



また集落の方々からの「ふるまい」があり、カッポ酒や煮物などの料理がふるまわれることがあります。これは、神々と里人が飲食を共にして神人一体となる直会(なおらい)の儀式でもあり、必ずあるものではありません。
今年の浅ヶ部では、夜におでんとぜんざい、朝は里芋やしいたけの煮物をいただきました。



高千穂の伝統文化に触れ日本神話と歴史を感じることが出来ました。
ぜひとも他の神楽宿やまた来年訪れてみたいと思います。

ちなみに福岡でも神楽文化は残っており、福岡県北東部の京築地域や福岡市城南区の田島八幡宮や早良区の大山祇神社が有名です。

 

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