子会社が自己破産申請へ

弊社記事「新電力事業の落とし穴(2021年7月16日)」で報じた ㈱ホープ(福岡市中央区 代表者時津孝康氏)が、子会社の㈱ホープエナジーの破産手続き開始の申し立てを行うことを決議した。
負債総額は約300億円。

昨年3月にも 新電力の大手F-Powerが 会社更生法の適用を申請(負債 464億円)したように、業界の環境は悪化している。
民間事業者に電力事業への参入を促したのはいいが、こうした現状を見るにつけ、国の制度設計に問題があったと思われる。

電力市場からAIを駆使し購入・販売することで利益を出す いわゆる「元手のいらないビジネス」、目の付け所は良かったもしれないが 梯子を外された格好で、ある意味 犠牲者と言えるだろう。

心意気を頂き 満腹

かつて、大盛り定食で 福大生のソウルフードと呼ばれた?あしずり定食センター、梅林から那珂川町に移転し7年間営業した後、今は早良区百道浜の 「定食 居酒屋 あしずり」 、そして エディオン イオン原店にある「あしずり食堂」の2店舗で営業、土佐清水や大分から直送の新鮮な魚を使い、うまい・安い・ボリューム満点が売りだ。

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昨日 お邪魔したのは、原のあしずり食堂、「本日の超オススメ!!」と書かれていた「かまがりのごま和え丼&鶏の唐揚げセット定食(1000円)」を注文した。
かまがりという魚は うちの会長も知らなかったが 別名 クログチ、大分県臼杵市で捕れ「あまりにもおいしいので、釜ごとご飯を借りるほど美味しい魚」という意味らしい。

確かに 丼に乗っかっていた身がプリプリして 歯ごたえもあり、野菜との相性も抜群、350gのご飯ををペロリと平らげてしまった。

久しぶりにあしずりさんの 心意気を感じながら定食を頂き、満足して店を後にした。
次回は海鮮丼を頂きたい。

福岡大学・やまなみ荘売却か?

福岡大学所有の宿泊施設「やまなみ荘」(大分県玖珠郡九重町)の売却話が本格化しているようだ。

「やまなみ荘」は、学生らの教育・研究活動や職員の福利厚生を目的に、福岡大学創立30周年記念事業の一環として昭和40年、阿蘇くじゅう国立公園内に開設された。
一般利用のほか、学生のゼミ合宿旅行、社会人の研修合宿、生徒・児童の修学旅行や勉強合宿などに利用されており、大学のマンモス化とともに、用地の買い増しや建物の増築、従業員の宿舎も建設する等、多額の設備投資をしてきた。

福岡大学の受験料や授業料、施設費は右肩上がりで資金は豊富となる中、理事長らも大企業の定年組を採用し、さほど経営意欲が無いのを良いことに一部の事務方が悪用、杜撰な大学経営が始まった。
その流れで「やまなみ荘」も、最近は運営も外部に委託するなど放漫経営が続き、ついに手放すに至った。

前学長も事務方の茶坊主を信用し、設計事務所からの甘い接待を受けての発注が、一部卒業生の知るところとなり、わずか1期で任期を終えることとなった。

現在は、負の遺産を引き継いだ朔啓二郎新学長らが経営改革に励んでいるところであるが、今回の「やまなみ荘」売却も、怪しげな不動産ブローカーが蠢めいているという噂もあり、格好の餌食とならないことを切に願っている。

福岡大学 評価が「不適合に」

公益財団法人 大学基準協会(東京都)は、医学部入試で不適切な取り扱いをした福岡大学ほか6大学について、平成25年度~30年度までに「適合」とした評価を「不適合」に変更したと発表した。

同協会は、大学の組織および内容などについて基準を設定し、大学教育の質や入試の公正性などを評価している。

今回、福岡大学が医学部入試において浪人生を不利に扱ったことを認定、「公正な学生の受け入れ」「適切な管理運営」といった評価基準を満たしていないと判断した。

同大学は、これまでも自己点検・評価が定期的にされてきたが、今回指摘された点は問題視されず、結果的に事実と違う報告書を作成していた。

今回の結果を受けて同大学は、必要な改善と適正な大学運営に取り組むと発表しているが、新学長の下、新体制でどこまで体質改善ができるか、関係者は注目している。



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情報公開・問われる大学の姿勢

11月28日の新聞で、中村学園大学の准教授が発表した論文に不正があったという報道があった。

同大学によると、通報を受けて今年6月から委員会を設けて調査を開始、10月まで検証を行い、報告書をまとめ11月26日付でホームページ上に公表している。
迅速な対応と、積極的に情報公開する姿勢は素晴らしいものだ。

一方で福岡大学の場合、幾度も指摘してきたが、7月17日付で理事会に提出された「若葉高校移転に係る調査委員会の報告書」は、4ヵ月経った現在も公開されていない。

日経BPコンサルティングが行った「大学ブランド・イメージ調査」で、福岡大学が前年の6位から2位に躍進したというニュースもあったが、イメージだけでなく、不都合な真実もオープンにするだけの情報公開の姿勢を期待したい。



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福岡大学・やまなみ荘のこれから

福岡大学のやまなみ荘が、源泉蒸気の不調により大浴場や家族風呂、客室のシャワー等の使用ができないという理由で閉鎖されたことは既に報じた通りであるが、現在、固定資産税を年間約500万円支払っていると聞く。

このまま売却したいところだろうが、買手がつくかどうか不明だ。

5年間で約10億円かけて改修した施設、惜しむ声も多く、新執行部の判断に注目が集まっている。



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若葉高校・福岡大学への推薦枠

福岡大学の学長選挙は、山口学長を支えてきた副学長らも立候補したが、現医学部長の朔啓二郎氏が選任され、新執行部の人事も発表となった。

問題の発端となった若葉高校であるが、最近は少子化の中で生徒募集に苦戦、1学年定員400名に対し、現在3年生は250名、2年生は318名といずれも定員割れの状態が続いており、福岡大学の重荷になりつつあった。

そこで思い切った改革に舵を切ろうと「新教育ビジョン」を発表、2019年度から男女共学に踏み切ると同時に、定員320名の「高大一貫コース」を新設することとした。

「新教育ビジョン」には「拡大した附属推薦制度により福岡大学に進学できます」と書かれていて、現在163名という福大への推薦枠を2年後には300人に拡大することを想定していたようだが、それは定員の320名の入学が前提の話である。

しかし、入学試験の蓋を開けてみたら想定を超える1238名が受験、専願で受験した生徒をほぼ受け入れ、定員の2倍以上の815名を入学させたため、学校関係者から驚きや疑問の声が上がっていた。

当然、保護者からはさらなる福大推薦枠拡大を要望する声が多いが、福岡大学全体の推薦枠に影響があり、さらには学力レベルの低下も懸念されるため、単純に拡大するわけにはいかないのが実情だ。

「高大一貫コース」を掲げた以上、難しい対応に迫られており、福岡大学の新執行部も含めた今後の判断に関係者の注目が集まっている。



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福岡大学・やまなみ荘を閉鎖

福岡大学が阿蘇くじゅう国立公園内で運営してきた宿泊施設の「やまなみ荘」であるが、来年3月をもって閉鎖することが決まり、既に休館状態となっている。

数年前に大改装をしたばかりで、これまで利用してきた関係者にとっては寝耳に水の話で、関係者からは運営している理事会や執行部の責任を問う声が上がっている。

やまなみ荘は、学生らの教育・研究活動や職員の福利厚生を目的に、福岡大学創立30周年記念事業の一環として昭和40年、阿蘇くじゅう国立公園内に開設され、一般利用のほか、学生のゼミ合宿旅行、社会人の研修合宿、生徒・児童の修学旅行や勉強合宿などに利用されてきた。

開設当初から福岡大学の職員が運営し、利用者に親しまれていたが、平成17年に職員による「やまなみ荘利用券」の不正換金事件が発覚、その頃から維持費が重荷となったため、経費を削減するため現地職員を解雇し、以後運営を管理会社に委託するようになった。

しかし、最初に管理運営を委託した㈱パルアクティブが同20年に倒産、その後は㈱セイビ九州に委託するも今年3月で契約を打ち切ることとなり、4月からは金・土・日・月の週4日の営業とし㈱エムアンドエムサービスに委託していた。

管理運営を業者に委託するようになってからメンテナンスが細部まで及ばなくなり、今年8月には源泉蒸気の不調により大浴場や家族風呂、客室のシャワー等の使用ができなくなっていた。

民間の旅館ならば、同敷地内で代替の源泉を探すなど対応したはずであるがそれを諦め、現執行部は閉館を選択、理事会の承認を得た上で歴史に幕を下ろすことにしたようだ。

赤字が続いている施設を閉鎖することそのものに異論はないが、唯一の研修や福利厚生の場が無くなることについて、学内で十分議論されたのか、また、施設の管理が適切だったか、改装に約10億円かけたという話もあり長期的な視点で運営されてきたか、理事会や現執行部は検証する必要があるのではなかろうか。



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福大・幻の報告書

26万人の卒業生を持つ福岡大学は、現山口学長率いる執行部の暴走から、若葉高校移転に関わる特別委員会が6月に設置され、7月17日に報告書が理事長に提出された。

しかし、お飾りと呼ばれている理事長は、理事会を招集し、報告書を理事に一読させるも、会議終了後には報告書を回収したという。

いったい何を恐れて公表しないのだろうか。

聞くところによると、報告書の写しが学内に出回っていて、同様にマスコミ各社にも送付された模様で、報告書の中身は関係者の知るところとなっている。

報告書から垣間見える問題の根本原因は、以下の点が挙げられる。

1)理事長・副理事長の実質的権限が弱いこと
2)学長が専務理事を、副学長・事務局長が常務理事を兼ねていること
3)事務局の権限が異常に強すぎること
4)㈱福岡大学サービスというブラックボックス的な会社を有していること

これを機に、理事会に常勤の理事長を置き、執行部をコントロールしながら学校運営を行っていくことを提案する。

福岡大学の未来のために、理事会及び新執行部には改革を断行してもらいたい。



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福岡大学・新体制

福岡大学の新執行部が固まったようだ。
10月10日の理事会で承認されれば12月から新体制のスタートとなる。

学長   朔 啓二郎(現医学部長)
副学長  加留部 善晴(現薬学部長)
副学長  小野寺 一浩(現法学部長)
副学長  荒牧 重登(現工学部電子情報工学科教授)
副学長  田中 守(現スポーツ科学部長)
事務局長 米嶋 邦章(現医学部事務部長)



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福岡大学・足を引っ張る輩

10月に入って開催された大学協議会において、朔医学部長を次期学長として理事会に諮る確認がされたようだ。

その中で、ある副学長から朔医学部長を批判する発言があったという。

同時に配布された文書には、「朔医学部長が医療実験でコンプライアンス違反をしている」旨が書かれており、作成したのは別の医学・医療担当の副学長らしい。

二人の副学長は、調査委員会の報告書でコンプライアンス違反が認定されており、よほど鬱憤が溜っていたと見える。

最終的に、選挙結果通りとの意見が大勢を占めたようだが、何事もすんなりとはいかないものである。



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福岡大学・若葉高校移転問題の後始末

若葉高校移転問題に係る調査報告書の中で、高宮校地の地質調査費 1079万円、及び、基本設計料 3564万円は、執行部が正式な事務手続きを怠って発注したとして、違法(内規違反)と認定されている。

合計額は4643万円であるが、8月29日に開催された評議員会で、執行部からこのうち約700万円を分担して支払うという提案があるも、「なぜ700万円?」「全額支払うべき」などの声が相次ぎ、承認されるに至らなかったという。

700万円で済むというなら、残りの約4000万円は法人が出すということになるが、その原資は学生から集めた授業料、自分たちが犯した内規違反を学生に尻拭いさせようというのだろうか。



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福岡大学・最終学長候補者の信任投票

9月25日、福岡大学の学長最終候補者となった医学部長の朔教授の信任投票が実施され、朔教授の学長就任がほぼ決定となった。

投票結果は次の通り。



信任投票有資格者数 914
投票者数      606
有効投票数     598
信任投票数     402
不信任投票数    196
無効票数        8

※福岡大学規則「不信任投票数が信任投票資格者総数の過半数に達しなかった場合、信任されたものとみなす。」



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福岡大学・若葉高校移転に係る調査報告書概要

7月17日に調査委員会から提出された「若葉高校移転に係る調査報告書」は未だ非公開のままであるが、その概要を入手した。

こちらをクリック

これを読むと、執行部が理事会・評議員会の承認を得ないまま、事業を先行してきたことや、学長と事務局の判断で企画・発注・予算執行がなされてきたことが判る。

理事会と執行部の組織の在り方、そして、癒着を生まない事務局の体制づくりが急務のようだ。



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福岡大学・改革は事務局から

以前から建設業界では、福岡大学の仕事はコネがないと受注は出来ないと言われていた。

私学助成金が入っている以上、いくら私企業とは言え業者の選定過程は透明化すべきと思われるが、これまでも事務局と業者の癒着が疑われても仕方がない結果が、いくつも散見されていたのも事実。

まず、事業費60億円とされていた「若葉高校の校舎移転」の設計業者の選定であるが、当初は5社の指名でプロポーザル方式の技術提案で決定する予定であったところ、山村事務局長の提案で、㈱日本設計を追加することになった。

6社で技術提案を行った結果、日本設計は点数が2位であったが、若葉高校の校長から「第一希望は日本設計の提案」という意見があり、逆転で日本設計が受注することになった様だ。
あまりにも不自然な選定結果に、参加した業者からは「福大の業者選考は信用できない」と不満の声が出ているようだ。

次に、事業費210億円の「福岡大学病院新本館」であるが、こちらは随意契約で、しかも設計と施工を一元化するデザインビルド方式で、日本設計に発注された。

デザインビルド方式は設計業者が施工業者を決めることになり、メリット・デメリットは多々あるが、一つ言えるのは受注した設計業者にとっては金額面で有利ということだ。

60億円の若葉高校移転の業者選定が6社のプロポーザル方式であるのに、210億円の大学病院新本館が随意契約というのは理解できない。

日本設計は、同業他社と競争もせず難なく210億円の仕事を請け負ったことになる。

山口学長の娘夫婦が日本設計の社員ということが判っていたため、評議員会の席で、李下に冠を正してしまった学長に対して、事実関係を質す声があったが業者選定への関わりは否定したようだ。

選定過程を見ると、事務局が主導して特定の業者を選定していることが明らかになった。

これ以外の建築案件も随意契約が殆どであるが、公金を扱う役所では贈収賄の温床となりやすいため、通常は競争入札で業者を選定する。

改革のメスを入れるなら、先ずはブラックボックス化している事務局からではなかろうか。



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福岡大学・学長選挙直前

福岡大学の学長選挙の投票は9月15日に行なわれる。

学内外では、接待なども含めた集票活動や足の引っ張り合い、さらには怪文書も飛び交っているようだ。

企業の不祥事の場合、調査委員会終了後ウェブ上で報告書を公表するが、福岡大学は「若葉高校の移転問題」について第三者を含む調査委員会から提出された報告書を公開していない。

報告書では、学長ほか、副学長・事務局長・施設部長を含む執行部について「違法である」と認定している。

今回の学長選挙に立候補している5人のうち、副学長が2人含まれているということで、公表されたら選挙への影響は避けられないだろう。

あるOBは、「公表しないとだめだ。執行部が恥部を曝け出さなければ大学は変わらない。今回違法と認定された執行部は総辞職するしかない。」とつぶやいた。



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福岡大学・最強の事務局

福岡大学の学長選挙の日程を、事務局広報課に尋ねてみたところ、「公表していないので申し上げられません。」との素っ気ない回答、このような情報すら公開できないのかと驚いた。

「福岡大学は、執行部の中で歴代事務局長が最も力を持ち、学長をも動かしている。学長らは、事務局の人事や事務局がやることに口を出せない。」という噂も聞かれる。

そう言えば、若葉高校の移転問題に係る調査報告書でも、山口学長と共に、山村事務局長の責任は重いと結論づけていた。

山口学長の一方的な釈明文をホームページに掲載し、調査委員会の報告書を公開しないのも、事務局が主導しているのだろうか。



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福岡大学の自浄能力

福岡大学の学長は、大学の意思決定について極めて大きい権限を与えられており、学長以下、4名の副学長と1名の事務局長が実務を担っている。

また、管理運営に関する重要事項を決定するのは理事会とされており、形式上は学長が暴走しても制止できるようになっている。

しかし、実際に理事会にその役目を果たせるか疑問の声が多く上がっている。

理事会においては、理事長と2名の副理事長は常駐しておらず、実務は1名の専務理事と5名の常務理事が担っており、専務理事は学長が、常務理事は4名の副学長と事務局長がそれぞれ兼任しているという。

つまり、学校を管理する理事会の実務担当と、学校で実務を担う者が全く同一なのである。

学長の暴走が漏れ聞こえてくる中、情報開示も含め自浄能力があるのか関係者は注目している。



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福岡大学・幻の報告書

私立九州女子高等学校を若葉高校として附属化・男女共学化し、更なる拡大路線を走ろうとしていた福岡大学の執行部は、福大高宮校地への移転を計画し、プロポーザル方式で設計会社を決定しようとしたが、結果を無視した強引な決定がなされたことが判り、関係者から大ブーイングが起こった。

そこで、大学側は内部調査のための委員会を設置し、7月17日に報告書が提出されたが、どうもその内容が現執行部に不利な結論だったようだ。

そのため、一度は関係者に配布されるも、回収されたままの状態が続いていて、今では幻の報告書と呼ばれている。



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㈱福岡大学サービス

大学には、売店、食堂、旅行、保険、賃貸アパートの仲介など、学生や職員を支援する様々なサービスがあり、多くの大学では生活協同組合が担っている。

福岡大学では、㈱福岡大学サービス(福岡市城南区梅林2-1-68-1 代表者山村昌次氏)が上記をほぼ独占して提供している。

同社は、「事業活動で得られた収益を福岡大学に寄付という形で還元」としているが、寄付額は不明、一方で4億7千万円の利益剰余金があることが判っている。

福岡大学はホームページ上で、「学校の実態を理解してもらうために情報の公表に努めている」として、大学の財務情報を公表している。

しかし、福岡大学サービスの財務情報については、過去3年間の貸借対照表を除いて非公表である。

同社の代表取締役は福岡大学の事務局長が、また、監査役は副学長がそれぞれ兼任していることから、同大学が経営していることは間違いなく、同社の財務情報についても透明化に努め公表するべきではなかろうか。



 

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福岡大学の学長選挙

西日本最大級の規模を誇る福岡大学は、今年創立85周年を迎え、これまでに延べ26万6000人もの卒業生を社会に送り出しており、同大学の年間予算規模も1100億円を超え、いわゆるマンモス企業である。

4年前の平成27年12月に、学長に就任した山口政俊氏は「アクティブ福岡大学」を掲げ、積極的な大学運営を目指し、この3年半に新しい建物が、次々に整備したことは周知の事実である。

しかし、若葉高等学校の移転問題に端を発した山口氏の暴走に、学内からの不況和音が次第に大きくなってきており、今秋の学長選挙に関心が集まり始めている。
一歩間違えば訴訟問題に発展する可能性すら出てきたようだ。



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若葉高校の移転地?

福岡市中央区の福岡大学附属若葉高校の敷地は約8000坪、福大上層部が決定した福岡市南区にある移転予定地は約7000坪で、約1000坪狭いという。

加えて、予定地の下には警固断層が走っており、今後も歴史を刻んでいくであろう学校の建設地としては、相応しくないのではなかろうか。

大学関係者の親族が勤務する設計事務所が、予定地のボーリング調査を行なっていたことが発覚し問題になっているにもかかわらず、それでも建設を進めようとする動きがあるらしい。

フライングしてしまったボーリング調査の代金はどう処理したのだろうか。

また、関係者家族で行った海外旅行の飛行機は、全員がファーストクラスだったと語る関係者もいて、本当だとしたら誰が支払ったのだろうか。



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福岡大学附属若葉高等学校

現若葉高等学校の創立者釜瀬新平氏は、明治時代後半に渡米し女子教育の必要性を強く感じ、帰国後「社会に貢献できる女性の育成」を教育目的に、明治40年、福岡市中央区荒戸に私立九州高等女学校を創立した。

昭和23年に九州女子高等学校と改名、平成19年に創立100周年を迎え、平成22年に学校法人福岡大学と合併・附属高校化して福岡大学附属若葉高等学校として新たに船出した。
平成30年には英国での語学研修を開始、本年度からは男女共学に踏み切り歴史的転換を図り、同時に高大一貫コース教育開始など、思い切った教育改革に取り組んでいる。

そんな中、福岡大学所有の高宮校地に移転が突然発表されるも、九州女子高等学校の同窓会が猛烈に反対を唱え、一度は中止を発表することになったが、移転にこだわる一部勢力があるようで、現在も内部で燻っていると聞く。

移転した暁には、現在の校名の若葉を止め、男女共学に相応しい校名に変更することが検討されているという。

福岡大学のある人物が、移転後の校舎整備の業者選定において、独断で身内の大手設計事務所に便宜を図った上、地質調査等の先行投資を進めたことが発覚しており、今後の成り行きに関係者は注目している。



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揺れる福岡大学

福岡大学の東京事務所に、文科省で局長勤務を経験した人物が、今年4月から事務所長として勤務しており、待遇が前任者給与の2倍との噂が、同窓会等に真しやかに流れ始め、大学上層部の暴走に批判が高まっている。

今や福岡大学の在学生規模は、九州一のマンモス大学と認められ、卒業生で構成されている有信会も、26万人を超えて各界で活躍しており、大学に対する発言力も次第に大きくなって、大学側も無視できない状態のようだ。

付属高校の移転問題も設計の段階から、情実が絡んでの受注が業界でも話題になり、秋に行なわれる学長選挙にも影響する模様で、現学長の再選が難しくなっている。



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文科省→早大→福大

福岡大学は医学部の入試を巡り、医学科の一般入試二次選考とA方式推薦入試を受けた受験生全員に対し、不適切な入学試験だった事から、一律10万円を支払う事としていた。

しかし大学側の説明不足もあってか、文科省から不適切な対応と見なされ、口頭で指導を受けたのをマスコミが報じていた。

一方で福岡大学は、東京都港区に福岡大学東京事務所を運営しているが、今年の4月から新所長を迎えているようだ。

その人物は2年前に天下り斡旋問題で辞任した、文科省の元局長で、一旦は早稲田大学に天下りしたが、天下り斡旋問題があって退職、そして今年4月から、どの様な経緯があったのか不明であるが、福大東京事務所長として迎えられている。

福大では一部関係者の反対があるも、大学執行部が強引に採用、また新所長の給与が前任者の倍額となっている情報が、同窓会である有信会内部で話題になり始めている。

今回の採用は文科省との裏取引だろうか。



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揺れる福岡大学

日大は私学の雄として君臨してきたが、昨年アメフト部のタックル問題で揺れた大学に、日大教職員やOB有志が集まり、「新しい日本大学をつくる会」が設立されて、田中英寿理事長を批判して裁判へ発展するようだ。

関東で日大が裁判沙汰になれば、九州の私学のトップである福岡大学も、医学部の入試を巡って文科省の指導を受ける事態となり、大学内部で問題が次第に大きくなっている。

加えて付属高校である若葉高校の移転が、学長の独走だったのか、学内や同窓会内部から反対の声が次第に大きくなり、今年秋に行なわれる学長選挙に、関係者の注目が集まり始めた。



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福大付属若葉高校

100年以上の歴史を持つ私立九州女子高校は、平成22年に福岡大学の付属高校となり、その後男女共学になって受験生が増え、福大が所有していた高宮校地に移転を発表していた。

しかし今年4月になって突然移転中止を発表するも、その理由を警固断層の危険性や東京五輪、大阪万博等による建設資材の高騰など、事前に判明していたもっともらしい理由を並べ、移転の中止を発表している。

移転発表してから卒業生による同窓会が、移転反対の3000名を越える署名運動を行い、福大理事長に提出した一幕など、触れること無く幕を閉じたようだが、何故かスッキリしない幕引きだった。



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みやま市・板橋聡県議

福岡県みやま市選出の板橋聡県議会議員は、2月28日17時から柳川市の「御花」で、県政セミナーと板橋県議を囲んでの懇親会を、同県議の後援会である聡政会の主催で行い、月末にも関わらず200名の参加者で盛大に行われた。
板橋聡県議は実父の後継者として出馬した、2代目議員の2期生だが、先代の板橋元昭氏は議長経験もあり、幅広い人脈を持つ温厚な人物だっただけに、確固たる地盤の上で今回も無投票と言われており、きっと後援会関係者と両親に感謝している事だろう。
自民党現職県議だけにセミナーには、国会議員の秘書も数名参加し、県知事候補である武内和久氏も紹介され、マイクを握っての挨拶もあったが、些か盛り上がりに欠けていたようだ。
一方で講師として招かれていた、福岡大学経済学部教授木下敏之氏の話は、出席した人の大半が興味を持って熱心に聴いていたのが逆に印象的であった。
みやま市のように無投票の選挙区であれば良いが、激戦の選挙区であれば県知事選挙の態度を鮮明にすると、自身の得票に影響する可能性があるだけに、各候補、特に自民党候補の態度に微妙な変化が見え始めた。



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大学の生き残り

国内企業の中では勝ち組負け組みに分かれ、二極化が進んでいるが、日本国内は少子化が一段と進み、特に学校経営において私学の中では勝ち負けではなく、今後は存続と廃止の二者択一を迫られる局面が数年後には訪れるだろう。
九州にも多くの私立幼稚園、小学校、中学校、高等学校があり、中には既に定員を割り込んでいる学校も存在し、私立大学の傘下に入り経営の安定化を図りだした。
九州地区では西南大学、福岡大学、福岡工業大学が、ここ数年の入試志願者が増える状況が続いており、中でも福岡工業大学は今年も卒業生の97%の就職が内定している模様、入試希望者が増えるのは間違いないようである。
西日本の雄と言われている福岡大学も、15年後に創立100年を迎えることで、学校側は張り切っているようだが、拡大路線について一部卒業生の間に不満が蓄積し、爆発しなければ良いとOBの一人として一抹の不安を持つ。



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福岡大学同窓会「有信会」 会員大会講演会 ~ 手嶋龍一氏が講演

九州最大の学生数を誇る福岡大学の同窓会組織、一般社団法人福岡大学同窓会有信会は、元NHKワシントン支局長で外交ジャーナリストの手嶋龍一氏を講師に招き、「平成29年度会員大会講演会」を6月17日(土)16:00からホテルニューオオタニ博多で開催した。

演題は「トランプ政権の針路を探る~日米同盟と東アジア情勢」。

北朝鮮問題で緊張感が増している東アジアの中で、日本が今後直面する問題とは、というのがテーマで、近い将来、台湾と中国の間で紛争が生じた際に、日米安全保障下にある日本はいかなる道をとるべきか、それが最大の焦点になるだろう、と語っていたことが印象的だった。

東アジアの問題が日本にとって如何に身近で重要な問題であるかという点を、満席の来場者は再認識させられることになった。



上の写真は講演会終了後、懇親会席上で挨拶する山口政俊福岡大学学長。