河井議員の秘書ら逮捕

河井案里参院議員の秘書を含む、選挙関係者3人が逮捕されたことが報じられた。

逮捕容疑は公職選挙法違反(運動員買収)、「河井ルール」なる言葉も生まれており、特に安倍総理に近いと言われる河井夫妻には、自民党本部から1億5000万円が選挙資金として渡ったことが公になっているだけに、党内からは同情する声は聞こえてこない。

選挙違反の裁判は通常100日裁判と言われ、集中して審理が行なわれて判決が下されるが、世論を見ながら判決前の議員辞職の時期を窺がっていることだろう。

昨年からの「桜を見る会」に新型コロナウィルスの対応の拙さと景気の失速、そこに今回の逮捕劇が加わり、更には下関市のUZUハウス問題をマスコミが報じ始めれば、支持率は更に下がり安倍政権は窮地に追い込まれるだろう。

国民の感情を考えれば解散総選挙は遠のいたようだが、伝家の宝刀を抜く総理の気力も低下したように思われる。



続きを読む

東大卒の国会議員

最近の国会議員の不祥事は、秘書からの内部告発に端を発しているケースが少なくない。

特に、国会議員の私設秘書は、一般的に給料が安い上に勤務時間も長くブラックなだけに、ひとつ間違えばそのような行動に出てしまいかねない。

東大出身の国会議員と会話すると、読書のスピードや記憶力は抜群に優れており、凡人の一人として敬服するばかりである。

議員本人に行動力が伴うと鬼に金棒で、向うところ敵なしと言えるところだが、昔から「名選手名監督になれず」という言葉がある通り、自分が簡単に出来るから秘書も出来ると錯覚し、日頃から直接厳しく叱責することが多いと聞く。

いくら頭脳明晰で周囲から尊敬はされていても、義理人情に疎い人物は、配下から慕われず人はついて来ない。

内助の功に長けた夫人が横にいて、夫のフォローに務めてくれればよいが、最近は夫と一緒になって威張る夫人も多いようだ。

東大では教えてくれなかったかもしれないが、人材は人財として大切に扱っていくことを、学ばねばならないのではなかろうか。



続きを読む

政治家の秘書・2

まもなく新年度が始まるが、直ぐに一般市民には10連休の休日がやって来る。

しかし政治家の秘書において10連休は夢の話で、多くの政治家の秘書と付き合いがある中でも、かつて自民党の重鎮だった元衆議院議員山崎拓氏を陰日向なく支えていたN秘書は、秘書の鏡で良く働いていたと記憶している。

10年程前の話となるが、N秘書は朝早くから夜遅くまで、年中無休で働いている事を知っていたが、流石に正月元日くらいは休んでいると思い、確認の為に事務所を訪ねてみると、普段と同じ様に出勤しており、応接間に案内され新年の挨拶をして帰った記憶が、昨日のように思い出される。

国会議員と秘書は仕事柄、固い絆で結ばれていると思っているが、中には政治を志す若い私設秘書を、箔を付ける為に置いてやっていると思っている先生もいる。

また先生によっては、秘書と名が付けば使い捨ての消耗品と思って、接し方がかなり酷い先生もいるようだ。

国会議員の中には「虎の威を借りる狐」のような、着ぐるみを被った先生もいて大きく威張って見せるが、使い捨てされた秘書にも「一寸の虫にも五分の魂」の例えがあるように、その内に内部告発の鉄砲玉が飛んでくるだろう。



続きを読む

政治家の秘書

国会議員には国会法で3人の公設秘書を置くことが出来、政策立案や立法活動を主に行う政策秘書や、議員の職務を遂行を補佐する第一公設秘書、第二公設秘書がいる。

実際には3人では事務所運営は困難で、他に地元地域の行事等に議員の代理として参加する私設秘書など、一般的に10名前後の人員で運営している。

私設秘書の大半は将来の政治家の卵として、議員である先生の後ろ姿を見ながら日々走り回っており、労働基準局が調査をすれば多くの事務所が違反の摘発を受けるのは間違いない。

朝早くから夜遅くまで仕事の内容は様々で、実際に元旦から大晦日まで年中無休で働いていた秘書もいたが、その秘書は将来政治家になる夢があり、また師事する議員の政治に向き合う姿勢に惚れ込んでおり、何ら問題は無かった。

しかし最近は職業的秘書もおり、また先生の質も大きく様変わりしているようで、携帯電話の普及から情報が漏れ、マスコミが取り上げて議員の先生が窮地に追い込まれるケースも見受けられる。

北九州地区を地盤とする国会議員の中には、その言動が暴力団幹部顔負けの先生もいるようで、最近マスコミが追っかけている噂も聞かれ、内部告発が密かに準備されているようだ。



続きを読む