内閣改造 ~ できるかな? ~ その2

国と地方は違うというものの、東京都議会議員選挙の惨敗は自民党にとって痛手となり、安倍内閣の支持率は下がる一方で、ついに30%台を割り込み、危険レベルの20%台に突入した。

一方、安倍総理はスケジュール調整に苦慮しているようで、少々旗色が悪くなった7月23日が投開票日の仙台市長選挙は別にしても、翌24日には国会の閉会中審査が衆議院で開催され、さらに25日に参議院で開かれる予定で、加計学園問題について、安倍総理の口から国民に対して、さぞかし丁寧な説明がなされることだろうし、30日には菅官房長官のお膝元である、横浜市長選挙が投開票日を迎え、8月3日に内閣改造を発表することになっている。

だがマスコミは、稲田防衛大臣と山本地方厚生大臣の虚偽答弁を激しく追及することになりそうで、安倍総理を含む3人が果たして持ちこたえられるかどうか、雲行きが怪しくなってきた。

朝倉豪雨 ~ 災害視察

積乱雲が次々に発生する線状降水帯がもたらした朝倉日田豪雨では、特に朝倉地区で24時間に1000ミリという過去最大の降雨量を記録、大きな災害をもたらし、関係者は休日返上で、復旧作業を行なっている。

安倍総理もG20から帰国した翌日には、外遊の疲れをおして被災地を訪れ、早い復旧作業を指示したものの、支持率を上げられるような点数を稼ぐことは出来なかったようだ。

また地元自治体から早い時点で要請を受けた自衛隊は、二次災害が懸念される中で孤立集落の解消に大勢の隊員が懸命の作業を続けたのは言うまでもない。

豪雨が一段落して1週間、緊急を要する作業が終わったのか、自衛隊の一部が撤収を開始した14日、稲田防衛大臣が現地に視察に入ったが、今回は問題となる言動も見られず、マスコミも静かに見守っていた。

安倍総理を筆頭に、関係大臣が次から次に現地を訪問するのは良いが、一方で地方自治体の首長や関係者は対応に追われているもの事実で、空港への出迎えや視察の随行に時間を取られ、応対に疲れているのも実情のようだ。

その一方で、地方議会の先生方の中には、面子にこだわり、出迎えや視察の人選に神経をすり減らすだけで、前向きの仕事が出来ない、しょせん地方議員の器の小ささを見たようで、自民党の実力者であっても、高齢者は現地の人間に迷惑を掛けるだけであり、表には出ないほうがいいだろう。

仏の顔も三度?

政界は自民党の一強時代で、自民党の中にあっては安倍首相の一強が続き、つい先日には自民党総裁の任期が3期9年に延長され、わが世の春を謳歌しているが、最近は風向きも変わり、支持率が低下してきたようだ。

今国会で海外派遣の自衛隊員に死傷者が出た場合には辞任すると公言し、森友学園問題では夫婦で関与していたときには辞任すると質問に対して答弁した。

次に日本共産党が質問するのは「加計学園問題」といわれており、同学園理事長は安倍首相の海外留学時代からの友人で、森友学園よりもコチラの金額がはるかに大きいことから、関与の度合いも高いといわれ、どのような答弁をするのか、多くの国民が注目しているようだ。

仮に前回同様、興奮して答弁で辞任を口にするようなことにでもなれば三度目で、ますますもって目が離せない討論劇になりそうだ。