自民党の落選危機リスト

前回の衆院選では福岡県全11区で自民現職が当選した。

最近、落選危機にある与党候補者21名のリストが出回っているが、そのうち3分の1の7名が九州の候補者、福岡県ではなんと3名の名前が記載されている。
引き際が大事という言葉通り、今回の衆院選前には 多くの高齢議員が自ら身を引いたが、県内では当落線上ぎりぎりで挑戦する73歳以上の現職議員がその対象となっている。

「菅総理では戦えない」との声から岸田総裁が誕生したものの、安倍元総理の時代から使われ始めた「忖度」の二文字が未だ受け継がれ、最近の岸田総理は 周囲の圧力に弱く「朝令暮改内閣」と呼ばれている。
更に 野党共闘も進んだことで陰りが見られる今日この頃だ。

こうした中、比例の重複立候補ができない73歳以上の候補者は、落選すれば事実上引退となる。
引き際を間違えて 後悔先に立たずとならないよう、戦って頂きたい。

抜けなかった伝家の宝刀

並み居るライバルを退け、ようやく手にいれた総理の椅子、誰もができるだけ長く座り、ともすれば歴史に名を残したいと思うだろう。
そして、総理にしか与えられていない解散権という「伝家の宝刀」は、在任中にどうしても行使したい特権という。

安倍前総理は、野党のみならず 与党までが油断した絶妙のタイミングで 宝刀を抜き、その椅子を守り続けてきた。

菅総理の場合、携帯電話料金の引き下げなど分かりやすい政策で、就任直後の 国民の人気が高い時期に、与党から早期解散を求める声があった。
しかし、新型コロナウイルス感染の波が押し寄せたことと、東京オリンピック・パラリンピックの日程により、そのタイミングを逸してしまった。

そして 任期満了が迫り、総裁選前が最後のチャンスだったが、党内から反発が強く諦めざるを得なかった。
菅総理が「伝家の宝刀」を抜いたことを憲政史に刻むためには、総裁選・総選挙を 何が何でも勝ち抜き、第100代内閣総理大臣に指名されなければならないが、風向きが怪しくなってきた面も垣間見え、なりふり構わぬ人事が行われるようだ。



 

山口3区

老人8人の集まりでステーキを食べた菅義偉総理大臣が、行動自粛を叫んでも若者は聞く耳を持たず、コロナ感染は拡大するばかり、1都3県に緊急事態宣言を発出しても、「時既に遅し」との感がある。

国会が開会しても菅総理は、伝家の宝刀である国会解散も出来ず、マスコミが世論調査を実施するたびに内閣支持率は下がっていく。

既に一部マスコミは総選挙の予想を行っているが、特に注目されているのが山口3区の選挙区だ。

正式な表明はしていないものの、岸田派の林芳正参議院議員が出馬を決意し、早くもポスターなどの準備を進めている様だ。
現職の河井健夫衆議院議員は病気を理由に、議員在職30周年パーティーも欠席したそうだが、もう既に裏で決着したとの情報も聞こえてくる。

同時に安倍晋三前総理の地盤にも、小さな亀裂が入り出したとの噂もある。



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帰ってきた民進党

合流新党の党首に枝野幸男氏、党名が「立憲民主党」に決まった。

小池百合子氏から「排除」された議員が集まり、結成されたのが立憲民主党だったと記憶している。

小池フィーバーが終わったと思ったら、希望の党の民進党出身議員らは国民民主党を結成、その後は代表の指導力の無さからここ数年の世論調査の支持率は1%台と低迷を続けた。

次の総選挙で落選の可能性が高くなると判断した議員の一部は白旗を掲げ、なんと排除したはずの立憲民主党の門を叩き、色気ではなく金気をチラつかせ合流話を成立させた様だ。

排除した昔の仲間の「股をくぐった」格好、結局は3年前の民進党末期に戻っただけ、近い将来勝手な理屈を並べて再び分裂するのが目に見えている。



 

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薬袋(見ない)と呼ぶ

時代は戦国時代に遡るが、甲州の武将である武田信玄公が戦のために行軍中、薬を入れた鹿の皮袋を落とした際、たまたまその薬袋を拾った農民が陣中に届ける一幕があった。
武将の一人は袋の中に入っている薬によって、武田信玄公の病気が敵に知れる事を恐れ、直ちに処刑することを進言する。
しかし、それを聞いた武田信玄公が、薬袋の中身を見たかと農民に問うと、一言「見ない」と答えたので、命を助け名字帯刀を許した由来から、珍しい苗字である「薬袋(みない)」姓が今も存在し、子孫が国内に数件あると聞いている。

安倍総理の病気に関しても、7月に安倍、麻生会談が行われた際に、8月の病気による引退は決まっていた様だ。
この2人にとって過去の様々な経緯から、石破氏には絶対に政権を渡したくない思いがあり、一方で譲りたい岸田氏の人気が余りにも低いところから、菅氏の株が急上昇した模様。

既にマスコミは二階派からのリークでもって菅氏の出馬を報じ、自民党の挙党態勢で大勢が菅氏に傾けば、石破、岸田両氏の総理大臣の目は遠のくだろう。

ご祝儀相場で自民党の支持率が回復すれば、早期の総選挙になる可能性が高く、既にスケジュールの最終調整に入ったとも言われている。

9月15日 自民党両院総会~新総裁決定
9月18日 臨時国会召集~首班指名・組閣
9月25日 衆参本会議 所信表明
9月28日 衆院本会議 代表質問 衆議院解散
10月13日 衆院選公示
10月25日 衆院選投開票



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動き出した公明党

コロナ第2波が全国に波及し、感染者が身近に存在するようになってきた今日この頃、公明党関係者が後援会入会申込書と政策パンフレットを持って、弊社を訪れた。

同党もいよいよ総選挙の投開票日を10月25日(日)と想定して、準備を始めた様だ。

公明党の選挙に欠かせないのが学会婦人部の活動で、これまで献身的な動きが常に高く評価されてきたが、女性の社会進出で働く女性が増えており、昼間の活動人員が減少しているのが現実だ。

更に、新型コロナウイルスによる自粛もあって、これまで通りの選挙活動ができないと思われ、今回の早めのスタートは、それらを補う作戦と思われる。

安倍政権の支持率低下が致命傷になりかねない自民党小選挙区の現職議員にとっても、公明党の頑張りに大いに期待していることだろう。

パーティーラッシュの福岡

秋の訪れとともに、福岡の政界は議員先生方のパーティーが目白押しである。

最近は、パーティーの壇上に上がる発起人、来賓の人数が50人を超えることも珍しくなく、乾杯の発声まで1時間待つことも多く、出席者は相応の覚悟が求められている。

最近は国会議員だけでなく、県議、市議の先生方も頻繁に行なわれる状況が続いているが、年内には国会議員の先生だけでも10人前後のパーティーが予定されているようだ。

同時に年内解散、年明けの新年総選挙の噂が、東京永田町から秋風と共に流れ始め、今年は慌しい年末が予想されるだけに、企業経営者は早めの越年準備を進めている人もいる様だ。



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公明党の戦略! ~ 九州地区は比例3と小選挙区1 ~ 小選挙区はどこ?

先の総選挙で、九州地区4議席を目標に、激しい選挙戦を繰り広げてきた公明党は、全国で大きく得票数を減らして議席を失い、九州地区では比例の3議席に終わった。

九州地区の比例だけで4議席というのは難しいと判断、一転して小選挙区での議席確保を狙っているといわれ、小選挙区が11で最も多い福岡県をターゲットにするようだ。

自公連立の隙間から、最近流れてくる噂話では、11人いる自民党代議士先生の年齢や党内における力、公明党との関係を考慮すると、どうやら福岡4区、5区、6区がなぜか話題になっている模様。

公明党の動きに注目!

今年10月の総選挙で公明党は、立候補者全員の当選を目指していたが、民進党の崩壊にもかかわらず、過去に例を見ないほど議席を減らした。

九州地区では比例区で4議席確保を目指していたが、得票数が減少していることもあってか、小選挙区での議席確保を検討し始めたようだ。

福岡県は11の小選挙区があり、いずれも自民党が抑えており、先生方のスキャンダルや講演会が分裂する噂も聞かれず、公明党はどの選挙区に焦点を絞っているのだろうかと噂になっている。

再来年4月の統一選挙や、次回の参議院選挙などをにらんで、年が明ければ動きはさらに活発になるだろう。



 

戦い済んで・・・福岡2区

短期決戦だった今回の総選挙は、台風の影響もあって最終当選者は23日月曜日の夕刻までもつれ込んだが、小選挙区での激戦が予想されていた福岡2区も、鬼木誠氏の当選が決定したのは、投開票日の22日から日が変わった23日の深夜だった。

過去2回の総選挙で落選していた対立候補の稲富修二氏は、浪人生活の5年間、毎朝街頭に立ち、日中は選挙区を廻り、有権者と握手した数は気の遠くなるような数字だ。

2人の得票数の差は8000票余りで、前回の苦い経験を糧に努力した結果は、比例復活で稲富修二氏の頭上に見事な大輪の花を咲かせた。

激しい選挙戦を戦った2人だが、開票の結果が深夜におよび、興奮して睡眠はさほどとっていないと思われたが、23日月曜日の朝、2人とも思い出の場所でそれぞれが朝立ちをしており、既に新しい戦いがはじまったようだった。

マスコミの思惑

安倍総理は解散総選挙を否定しているが、新聞各社は新年早々、次の総選挙立候補予定者一覧表を掲載したため、なぜ今頃報じたのか、首をかしげた人も多かったはずだ。

衆議院の先生方の地元事務所では、大半が選挙事務所を確保し、名冠居はアルバイトの確保も行なったという話も聞く。

予定されている2月19日の日曜日は、自民党が好む大安吉日で、投票箱設置や開票場所として予定されている学校や公民館などは、既に役所によって押さえられたとの話もあるから不思議だ。

長きにわたる自公連立内閣も双方に何らかの不信感が芽生え始めており、日本維新の会の動きや小池新党設立の噂、そして民進党分裂の情報など、昨年からの規定路線に対する歪が目立ち始め、また世界各地ではあらゆるものが内向きに向かうなど、100年前を喧伝するマスコミもあり、何が起こってもおかしくない様相を呈してきた。

年明け解散?

今年も余すところ20日を切り一段と慌しさが増しているが、安倍総理は海外を飛び回っており、その外交日程から解散風が吹き始め、衆議院議員の地元事務所では、選挙事務所の物色を始めている。

一強の安倍総理は国会で問題となる法案を、成立させるため次から次に強行突破しており、年明けに解散する準備が着々と進んでいるようだ。

自民党の二階幹事長が否定しているのは年内の解散で、年明けの解散はありうると、肯定する説がまかり通っており、一方では自公連立にも各地でひずみが生じ、予想しない結果が出ても不思議でない環境になってきた。

前回の総選挙では福岡県内に11ある小選挙区すべてで自民党が勝利したが、仮に総選挙になれば、自民党が苦戦する選挙区が出てくることも予想される。

解散!~そして総選挙?

師走の声とともに街は一段と慌しくなり、永田町からは解散風が吹き始め、代議士の先生方も常在戦場の気持ちで、粛々と選挙に向けて準備をしているようだ。

総選挙になれば激戦が予想される、話題の選挙区になるであろう福岡2区では、12月4日の午後1時から、「福岡タウンミーティング実行委員会」が、西鉄高宮駅近くのアミカスホールで、衆議院福岡2区に立候補を予定している候補者と、有権者住民の意見交換会が開催される。

今年は世界各地で過去の常識を覆すような出来事が多発しており、政治経済ともに不安定な日本では、衆議院解散に伴う政治の空白を懸念する声があるのも確かだが、安倍総理は伝家の宝刀を抜くタイミングを見計らっているようだ。


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福岡県第11区

参議院選挙は7月に予定されていたが、政権基盤を磐石にするため、安倍首相は衆議院も6月解散し7月に総選挙、との噂が昨年来流れていたものの、4月14日と16日の熊本地震によって吹き飛んだ。
しかし九州新幹線や高速道路の復旧が、過去20年間に起きた災害とは異なり、安倍総理の対応が早く、内閣支持率もアップしたため、連休明けから再び衆参同時選挙の情報が一挙に流れ始めている。
前回の総選挙で、福岡県内11の小選挙区は自民党の圧勝で終わったが、今回の解散の噂とともに新人が立候補する情報も飛び交い始めたものの、第11区は武田良太議員の支持が強固で、新人の立候補は難しいとされていた。
ところが5回の当選歴を持つ武田良太議員が、防衛族として力をつけることに、不満を持つベテラン議員もいるようで、水面下で官僚出身の若手を担ぐ動きがひそかに始まっている模様。
早速調べてみると地元出身のM氏で、福岡県立京都高校を卒業後、横浜の国立大学を経て東京大学の大学院に進み、経済産業省に勤務する経験を持つ人物と言われている。
M氏を担いでいるのは悪名高き元県会議員や、暴力団とも何らかの繋がりがある地元首長と言われており、仮に出馬ということにでもなれば、現ナマが飛び交う激しい選挙戦になりそうだ。
武田良太議員は自民党所属で、信義を重んじる公明党との太いパイプも構築されているだけに、どの様な戦いをするのだろう。


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北海道5区

今年の夏に行われる参議院選挙の前哨戦である、北海道5区の補欠選挙は、自民党の故・町村信孝代議士の娘婿で商社マンの和田義明氏(44)と、野党4党推薦の新人池田真紀氏(43)が立候補しているが、当初は弔い合戦というイメージが功を奏し、和田義明氏が圧倒的にリードしていた。
ところが、池田真紀候補は生い立ちから今日までの壮絶な生き様を、底辺から這い上がるお涙頂戴作戦で大々的にアピール、世論調査の数字はみるみる縮まり、僅差ながら逆転したのではとも報道された。
慌てた自民党選対は戦術を変えて、人寄せパンダの有名人を北海道に送り込み、ローラー作戦を行った結果、18日から19日にかけた、共同、日経、朝日、読売の世論調査結果はバラバラで混沌としており、最後の最後まで判らない選挙になってきた。
しかし池田真紀候補の壮絶な半生ストーリーが、事実とは若干違うのではとの話もネット上では流れ始めており、何処まで浸透するのか見ものである。
一方で安倍総理にとって北海道は非常に気になるが、地震被害が出ている熊本を優先しないと、大きなマイナスになるのは必定で、体が二つあっても足りないほどだろう。
北海道の選挙結果は別にして、衆議院の総選挙は11月に延期される公算が大となり、それに合わせて代議士先生方も選挙計画の調整を行うことになる。


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