志賀島の船旅 その4

志賀島は、全国的にも珍しい砂洲(さす)でつながった陸繋島(りくけいとう)です。
他にも有名なのは、神奈川県の江ノ島や北海道の函館も陸繋島です。

今の海の中道がある半島に、長い長い年月がかかって砂がたまり、少しずつ伸びて出来たのが「砂嘴(さし)」。それが、他の陸地とつながると砂洲になり、さらに島につながっていると陸繋砂洲もしくはトンボロといいます。

もともとは、潮が満ちると志賀島につながっていた部分が海に沈み、一時的にも”島”になっていました。しかし昭和5年に志賀島橋が完成し、橋脚に砂がたまっていき、今では満潮のときなどまれに沈むようになりました。いずれは常時つながることになるでしょう。
世界的にはフランスの「モンサンミッシェル」が有名ですが、こちらも堤防道路ができたことで土砂が堆積し滅多に海に囲まれることはありません。

ちなみに、志賀島に渡る道は両側を海に囲まれる砂地のため道路に砂がたまり、ガードレールは錆びやすいことが課題としてあげられています。

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志賀島の船旅 その3

ベイサイドプレイスから志賀島港までの船旅ではいろんなものが見られます。
例えば、大型クルーズ船。博多港は、日本で一番クルーズ船の停泊が多い港なんです。
平成29年のクルーズ船寄港回数は326回で3年連続日本一!(うち外国船社309回)
ちなみに2位は長崎港で267回、3位が那覇港で224回。中国や韓国とともに寄港しやすいことや大型客船でも停泊できる環境が整備されていることがあげられるでしょう。
さらに外国航路船舶乗降人員数は平成29年で209万人を数え、25年連続日本一です。

現在、クルーズ船の寄港回数の増加や大型化に対応するため、中央埠頭の西側岸壁を延伸し大型クルーズ船が2隻同時に着岸できるように取り組んでいます。
平成30年秋頃までには岸壁が約330m延伸され、世界最大級の大型クルーズ船「オアシス・オブ・ザ・シーズ」(全長362m)も停泊することができます。日本では寄港実績がなく、博多埠頭が延伸することで、今まで以上にクルーズ船の種類や寄港回数も増やすことができます。

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志賀島の船旅 その2

福岡市民にも馴染みの深い「志賀島」、昔は本当に島であったが、今は橋が繋がり市内からも車で1時間弱で行ける気軽なドライブコースですが、あえて船旅を楽しんでみませんか?

ベイサイドプレイスから出発した「きんいん」は、西戸崎に寄り志賀島港へと到着します。
マリンメッセ福岡や停泊している大型クルーズ船、マリンワールドなどを見ることができます。
左側に能古島を眺めながら、約15分ほどで西戸崎港へと到着。着岸した場所から乗馬クラブクレイン福岡が見られます。海沿いで優雅に馬に乗るのもいいですね~。
西戸崎港を出発し、いくつもの巨大なガスタンクが….!ここはジャパンオイルネットワーク(株)の福岡油槽所でした。油槽所とは、精製した石油の貯蔵や出荷するための拠点。各地のガソリンスタンドや工場、船舶の燃料などに運ばれています。

その後、西戸崎と志賀島をつなぐ橋が見えてきたらもうすぐ志賀島港。
西戸崎からさらに15分ほどで、志賀島港に到着です。
合計30分ほどの船旅でしたが、福岡をいつもと違った視点で見ることができました。

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志賀島の船旅 その1

福岡市民にも馴染みの深い「志賀島」、昔は本当に島であったが、今は橋が繋がり市内からも車で1時間弱で行ける気軽なドライブコースですが、あえて船旅を楽しんでみませんか?

志賀島へ出ている船は、博多ふ頭の「ベイサイドプレイス」から出ています。
ベイサイドプレイスからは他に、海中・玄界島・壱岐対馬・五島への船もあります。
また博多湾のクルーズ船マリエラの出航地点でもあります。

志賀島へ出ている船は全部で3隻。
「きんいん1」(定員162名)
「きんいん」(定員85名)
「きんいん3」(定員180名/玄界島航路と併用)
順次利用されており、博多ふ頭~志賀島で片道670円とお手軽な価格。

最近、志賀島で流行しているサイクリングのため、自転車での搭乗も可能になっています。
可能なのは「きんいん(5台程度)」と「きんいん1(10台程度)」と限りはありますが、通常運賃670円に100円追加するだけで載せられるのでお得ですよ!
天神からちょっとした船旅を楽しみ、志賀島をサイクリングで満喫し、自分だけの穴場を見つけてはいかがでしょうか!