油山の梅林地区 ~ 10万坪が10億円!

福岡大学病院の南側を走る外環状線、梅林駅入口交差点から南側に下って概ね500m、左側に浄土真宗梅林山菩提寺があり、さらに100mほど行くと写真のような立入禁止の立看板がある。

その先一帯、福岡大学を見下ろす城南区大字梅林の山林、約10万坪が売りに出されているようで、価格は10億円。

だが油山の北斜面の一角を占めるこの不動産、昭和の時代から度々売却話が出てわれているほどのいわくつきの物件のようだ。



上は、三好市東祖谷、落合集落。チョット目には、油山の北斜面の一角を想像出来ないこともない。

話を戻して、この10万坪の土地、もちろん多数の枝番に分かれ、所有者も多そうなのだが、いくつかの不動産を確認してみたところ、中の1つの所有者は徳島県三好市の㈱セイワ、購入時期は平成24年で、それまでに所有者が転々としており、福岡県や福岡市の税の滞納を原因とする差押や仮差押、さらに一般企業からの差押や仮差押も設定された形跡があり、明らかに「土地ころがし」の気配が濃厚。

おまけに、今回の買い手と目されている企業は、過去にも2回ほど所有者として名前を連ねているところから、今でも「土地ころがし」が続いている可能性がある。

さらに現所有者である三好市の㈱セイワが委託したのかどうか不明だが、売買話を持ち歩いている企業が本社を置いているのは東京都千代田区一番町、さらにその企業には政治家への口利きで有名な人物が社員として在籍している模様。

ちなみに、再開発が始まっている、福岡県所有の旧・ふくおか会館は、お隣の千代田区麹町にある。

この物件、油山の斜面だけに、市街化調整区域からはずさないことには開発ができないことから、彼が存在するということで、暗にはずすのは簡単なんだよ、とアピールする狙いがあるのか、それともさらなる深遠某慮が存在するのか、現状ではまだチト不明。



上は油山から福岡市西部方面を望む。