ハロウィン~親富孝通り

 かつて大学受験で失敗した浪人生が、予備校に通学する道を「親不孝通り」と呼び、通りの両側には飲食店が並び、若者の街として大いに賑ったものである。
バブル期にはマリアクラブなどのディスコも営業していたが、バブル崩壊とその後の予備校の閉鎖で人の動きが大きく変わり、裏通りには危険ドラッグなどを販売する店も出現し、危ない町のイメージが強くなって、若者は天神西通りへと流れていった。
また店の経営者も年老いて代変わりしたのを契機に、通りの名前も「親富孝通り」に一新、健全な街づくりでイメージアップを図り、若者も再び増えて来た。
そして「親富孝通り」の店主たちが、福岡での先鞭を付けたといわれる、ハロウィンのイベントが今年も31日の土曜日に催され、大いなる賑わいが期待されている。
しかし往年を彷彿させる街になるのは良いものの、こうしたイベントでは必ず度を超す参加者が現れるもので、主催者側は秩序を保つための警備計画に頭を痛めているようだ。
プロの警備員を雇えば経費が高くつくが、周辺の企業に理解を求め、何がしかの寄付を集め、また警察の協力も得てトラブルが起こらぬように、綿密な計画を練っているように聞いている。
参加者が祭りやイベント慣れして、各人が自覚して秩序ある行動を取ってくれればよいのだが、中には破目をはずすのが面白いと考える輩もおり、息の長いイベントにするために関係者は力を尽くしてほしいものだ。


続きを読む