指名停止措置~消防車のモリタ

福岡市は消防車メーカートップのモリタ(兵庫県三田市)に、8ヶ月間の競争入札参加停止処分を下した。
昨年8月兵庫県丹波市発注の化学消防ポンプ車入札を巡り、モリタ営業課長が市消防署係長から予定価格5430万円を聞き出し、5350万円で落札した、公契約関係競売入札妨害の容疑で、10月28日兵庫県警に逮捕されたため。
特殊車両の消防車をテレビ局が取材するときは、ほぼモリタの消防車製作工場が登場するくらいで、ダントツのナンバーワン企業と思っていたが、入札に参加した消防車メーカーがモリタを含め10社もあるとは驚いた。
ちなみに指名停止期間は、平成26年11月4日から平成27年7月3日までの8ヶ月間。
福岡市が8ヶ月間ということは、全国の自治体でも同様の期間指名停止となるはずで、3月から4月の年度替わりを含むため、モリタの再来年度の業績に大きな影響が出てくることになるだろう。

 

 

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指名停止措置~大潮建設

佐賀県と九州地方整備局は下記の業者に対して指名停止措置を行った。

◎措置対象業者
商号:大潮建設㈱
本社:佐賀県唐津市鎮西町中野6055

◎概要
大潮建設㈱の代表取締役と営業課長が、唐津市発注工事の設計金額の内訳を唐津市職員から聞き出したとして、平成26年10月22日佐賀県警に逮捕された。

◎期間
佐賀県  平成26年11月5日~平成27年1月4日  (2ヶ月)
九州地方整備局
     平成26年11月7日~平成26年12月6日 (1ヶ月)

ちなみに、大潮建設㈱の平成25年9月期業績は下記の通り
売上高    8億00,692千円
経常利益    ▲40,776千円
純資産  18億37,877千円
総資産  22億14,784千円
借入金  なし

過去3年間では、60%前後が官庁からの元請工事。
去年は経常ベースで大幅赤字を出したようだが、無借金経営で自己資本比率も68%台を維持しており、財務面には全く問題の無い企業。
だが夏以降官庁工事が落札出来ていなかったため、焦りでもあったのだろう。

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