厚労省の不倫人事

7月26日発生した、相模原市の知的障害者施設殺傷事件は、逮捕された容疑者が施設の元職員だっただけに、監督官庁である厚生労働省が対応に追われたのは当然だが、6月に就任したばかりの障害保健福祉部長の横尾雅宏氏が、事件後に突然官房付きに異動となった。
横尾雅宏氏は東大卒のキャリアで評判も良く、省内でも今回の異動が話題を集めたのは当然で、当初は病気かとの噂も流れていたが、どうやら省内不倫が発覚したためのようだ。
今後事件の再発を如何に防ぐか、勉強会が開かれることは必定であり、ポイントになる大事な地位の責任者に、不倫の噂が出るのはひじょうにまずく、おまけに同じ省内となれば、噂が広まることを防ぎようが無く、急ぎ異動人事が発表されたというのが裏話のようだ。
前代未聞の弱者大量殺傷事件さえ発生しなければ、厚労省の部長クラスに出番は無く、省内の噂だけで済まされたかもしれないが、事件に関する報告書や今後の課題を検討する立場の責任者が、省内で不倫ということになれば、週刊誌の格好の餌食だ。
頭を痛めた厚労省上層部が、省内の不祥事の芽を摘むため早めの人事を行なったもので、エリートの道を歩いていた横尾雅宏氏も、これで陽の当たる道からは外れることになるのだろう。


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