破棄の横流し

カレーチェーン店が使用している、トッピング用の数種類のカツに、不純物が一部混入した形跡があったため、産廃業者に破棄処分を依頼したところ、その商品を処分せず転売した事実が発覚、連日マスコミが大きく報じている。
破棄を依頼された産廃業者は、依頼主に対し「管理票」を提出するのが決まりだが、管理票の作成に不正行為があったようで非常に悪質だ。
商品を破棄するには処分費用が必要で、産廃業者には依頼主からその費用支払われているはずだが、それをマルマル受け取りながら、更に商品として横流しして格安で販売すれば、どの様に安く売っても全額が利益になる計算で、商業道徳に違反するどころではなく、立派な犯罪である。

これと同じ様な行為が福岡市でも行われている。
福岡市が発注した、アイランドシティに建設中の青果卸売市場建設工事現場から発生した土砂を、粕屋郡の処分場で処分すると契約しているにもかかわらず、指定された場所に土砂を運ばずに、同じ粕屋郡の住宅造成地に運び込み、処分料を詐取する例が出てきた。
福岡県や福岡市が指定している粕屋郡内の埋め立て処分場は、持ち込まれた土砂が山の様に大きく盛り上がっており、最近の異常気象でよくあるゲリラ豪雨にでも見舞われると、土砂が近隣の住宅街に流れ出る恐れがあり、周辺住民の心配のタネ伴っている。
過去に福岡県内では、処分場に持ち込まれた土砂が会社の倒産で放置された結果、周辺に流出して問題になった例もあり、早急な監督官庁の指導が望まれる。


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