高校野球誕生から100年~8月6日開幕

2015年第97回全国高等学校野球選手権大会も全国49の代表校が出揃った。
今年は満100周年という記念すべき大会ということもあり、始球式は福岡ソフトバンクホークス球団の王貞治会長が務める。王会長は早稲田実業出身で1年生夏から4季連続で甲子園に出場し2年生の選抜大会で優勝投手に、その年の夏ではノーヒットノーランを達成した。王会長と言えば世界のホームラン王で、強打者のイメージだが、早稲田実業時代はエースピッチャーだった。元プロ野球選手が甲子園で始球式を行うのは大会史上初という事でもあり、大いにファンを沸かせるだろう。
さて、出揃った全国49代表の中で、注目校をあげてみよう。
地元福岡県代表には九州国際大付属高校が勝ち上がり、2年連続の出場となった。昨年は優勝候補にも挙げられていたが初戦敗退という結果に終り、直後から元プロ野球選手の楠城徹新監督のもと猛練習を積み、福岡激戦区を勝ち抜いてきただけに上位進出に期待したい。
第1回大会出場のレジェンド10からは、京都代表鳥羽高校と西東京代表の早稲田実業高校が出場する。
鳥羽高校は第1回大会の優勝校(当時は京都二中)でもあり、一方の早稲田実業は2006年の、駒大苫小牧との決勝戦引き分け再試合以来の優勝を目指す。早稲田実業といえば始球式を務める、王貞治氏をはじめ荒木大輔氏、斎藤佑樹選手などプロで活躍する選手も多く、今年は昨年度ラグビー日本一に輝いたヤマハの清宮監督を父に持つ、スーパー1年生清宮幸太郎選手に注目が集まっている。
今年の春選抜優勝校の福井県代表敦賀気比高校も順当に勝ち上がり、史上8校目の春夏連覇に挑む。また昨年夏の覇者、大阪桐蔭を破り激戦区大阪を勝ち抜いた初出場の大阪偕星学園にも注目したい。
その他にも36回という最多出場を誇る南北海道代表の北海高校、9年連続出場の福島県代表聖光学院、今夏で勇退の渡辺監督率いる横浜高校を破った神奈川代表東海大相模、甲子園の常連である奈良の天理高校、和歌山の智辯和歌山、四国の雄高知代表明徳義塾、平成22年度の優勝校、沖縄代表興南高校にも注目していきたいものだ。
満100年を迎える2015年夏の甲子園大会は、8月3日に組み合わせ抽選会が行われ、8月6日開会式、そして8月20日決勝戦というスケジュールだ。
深紅の優勝旗をどの高校が手にするか、今年も熱い闘いが期待出来そうだ。

 
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高校野球誕生から100年 福岡県大会版

今年で100周年という節目を迎える全国高等学校野球選手権大会の各地方の予選も、高知県(7月19日開幕)を除く各都道府県で熱戦が繰り広げられている。

さて、7月4日に開幕した福岡県の予選状況を見てみよう。

現在ベスト16校が勝ち上がり、7月18日から福岡県大会が始まる。

その顔触れは、朝倉高校、星琳高校、福翔高校、九州国際大付属高校、祐誠高校、小倉高校、柳川高校、東筑高校、福岡大付属大濠高校、飯塚高校、久留米商業高校、東海大付属第五高校、東福岡高校、希望が丘高校、福岡高校、八幡南高校の16校だ。

ちなみに今春の選抜大会出場の九産大九州高校は惜しくも3回戦で姿を消した。

この中での注目校は、昨年福岡県を制した九州国際大付属高校だ。昨夏の甲子園終了後にダルビッシュ有を育てた名将若生正廣が退任し、元プロ野球選手の楠城徹新監督で挑んだ今夏はここまで順当に勝ち進み、2年連続甲子園出場まであと4勝。だが福岡県では過去20年で県大会2連覇を達成した高校は、平成10年度と平成11年度大会を制した東福岡高校ただ1校だけで、連覇がいかに難しいかよくわかる。

ところで今年は夏の全国大会100周年目に当たり、この第1回大会に出場した10校は今夏レジェンド10と呼ばれており、福岡では久留米商業高校がその一角を占める。実は久留米商業は昭和37年度の甲子園で準優勝している古豪なのだが、昭和60年度大会以降は甲子園から遠ざかっていることもあり、選手たちはもちろんのこと、OBや学校関係者も大いに盛り上がっている事だろう。

この他にも春季大会で準優勝、NHK旗大会で優勝した飯塚高校も3年ぶりの甲子園を虎視眈々と狙っている。また県立の小倉高校と東筑高校、そしてノーシードから勝ち上がってきた柳川高校にも注目していきたい。

甲子園出場をかけた福岡県大会は18日、福岡大大濠VS飯塚で始まり、決勝戦は7月26日(日)小郡市野球場にて13:00プレイボールだ。

甲子園の切符はどの高校が手にするだろう。 続きを読む

高校野球誕生から100年

大正4年(1915年)、大阪府の豊中グランドで開催された「第1回全国中等学校優勝野球大会」は、平成27年(2015年)の今年、満100周年という節目を迎える。そう、現在の夏の甲子園、全国高等学校野球選手権大会である。
第1回全国中等学校優勝野球大会の出場校は10校で、記念すべき第1回優勝校は京都二中(現在の京都府立鳥羽高等学校)だった。九州地区代表としては久留米商業が出場した。

今やこの夏の甲子園は、夏の風物詩でもあり、一大イベントにもなっている。
愛工名電高校のイチロー、楽天からヤンキースに移籍したマー君こと田中将大は駒大苫小牧高校、また和田毅は浜田高校出身の現役メジャーリーガー。このほか日本のプロ野球で活躍している選手の多くが甲子園を経験している。
ところで地元福岡県の甲子園での成績はというと、夏の甲子園では88勝80敗と勝ち越しており、小倉中学、小倉高校、三池工高校、西日本短期大学付属高校の4校が優勝しているが、意外と少なく、西日本短期大学付属高校が優勝してから、どのくらい月日が経っただろう。ちなみに春の選抜大会を見てみると、52勝77敗と大きく負け越し、優勝回数0。
それだけ甲子園で勝ち続けていくのが難しいのがわかる。

平成16年、17年と駒大苫小牧高校が連覇した頃から、東北・北海道勢の強さが目につく。今年の春選抜で優勝した、敦賀気比高校の北陸勢もここ数年レベルアップが図られている。
それに比べ九州勢はというと、今年の春の選抜大会では出場4校全てが初戦で敗退した。これは12年ぶりだという。

今年も6月20日の沖縄大会を皮切りに地区大会がスタートし全国で甲子園を目指し熱い闘いが繰り広げられる。
高校野球100年という歴史的な年に真紅の優勝旗を手にするのはどの高校か!?
地元福岡県の地区大会は7月4日に開幕する。先ずは福岡県大会の行方に注目していきたい。
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