都知事選~戦いすんで・・・

7月31日に行なわれた東京都知事選挙の結果は、元防衛相の小池百合子氏が291万票を獲得し、歴代2位の得票で東京都知事の椅子を獲得した。
この都知事選挙で自民党公認増田寛也氏の応援に、安倍総理がいつ足を運ぶのか、最終日30日にでも顔を出すのかと、興味を持って見守っていたが、どうやらビデオメッセージでお茶を濁して終わった様子で、多くの人が増田寛也氏の落選を予測したことだろう。
また野党統一候補の鳥越俊太郎氏にしても、投開票日の前日に民進党岡田代表が、次の民進党代表選挙には出馬しないと発表、トップが簡単に替わるような政党のが推薦する候補者に、誰が投票するというのだろう。
本来は保守系の小池、増田両候補の争いで、票が二分することで野党共闘の鳥越候補が、漁夫の利を得るはずだったが、カビが生えたような週刊誌のスキャンダルで足を引っ張られ、なんとも低次元のレベルで情けない話だった。
他の候補から病み上がりと言われても返す言葉が無く、終盤戦の演説を聴いても迫力に欠け、レンズを通した写真は正直で、病み上がりの老人そのものだった。
当選後の小池百合子都知事の記者会見を見ていたら、政党を渡り歩いて出馬しただけに、東京都議会に対しても大人の発言をしており百選錬磨のつわもので、並の男では敵わないのが当然で、都議会側が先に仕掛けると返り討ちに遭いかねないだろう。


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一人芝居だったか? 鳥越俊太郎候補

野党統一候補として鳥越俊太郎氏が、後出しジャンケンに乗って立候補を表明し、自民党の小池百合子氏と増田寛也氏の立候補で保守票が二分されていることから、鳥越俊太郎氏が当選確実と思った人は多かった。
ところが週刊誌2誌が、カビの生えたようなスキャンダルを報じた結果、女性票が他の候補者に流れて、支持率は一挙にダウンした。
参議院選挙をターゲットに、鎧の上に衣をまとった日本共産党は民進党に大幅な譲歩を行い、野党統一候補が各地で誕生した延長線として、東京都知事選挙に突入したものの、民進党最大の支持母体である連合東京が自主投票を打ち出し、共産党と距離を置こうとしたため、民進党幹部の面目は丸つぶれとなった。
連合という組織は確かに大きく強力だが、大きな組織になればなるほど、経営者側との距離が近くなり、戦う気力が失われるのは当然で、今回の都知事選で得票数という形で結果が出れば、世間が連合を見る目は今まで以上に変わってくるだろう。
組織の高齢化が進んではいるものの、ぶれない一本の筋が通っている共産党への期待感が大きくなり、民進党はかつての社民党と同じ道を辿り、党首が落選する組織に堕することも、時間の問題かもしれない。
鳥越俊太郎氏は尊敬する人物の一人だが、ジャーナリスト特有の他人に厳しく自分に甘いという心が、一人芝居の舞台へ登場させたようにも思われる。


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東京都知事選は・・・終わった?

投開票日まで1週間を切った東京都知事選挙は、野党統一候補の鳥越俊太郎氏、渡り鳥と呼ばれる女性候補の小池百合子氏、元総務相の肩書きを持ち自公推薦の増田寛也氏の3名が、表面的には激しい三つ巴の戦いを演じている。
しかし野党統一の枠組みが成立して、一歩抜き出るためにエンジン全開で走り出そうとする直前になって、週刊誌2誌がカビの生えた昔の女性問題を報じたため、鳥越候補は即座に弁護士を通じて法的処置に訴えたものの、出鼻を挫かれた格好になった。
また東京都議会のドンである自民党の先生に担がれ、本命と目されて御輿に乗った増田候補は、大臣の経験があると言われながら、地味な東北の県知事出身では華が無く、頼みの綱である安倍総理も応援演説は一度も無く、専らゴルフ三昧の休暇を楽しんでいる。
三つ巴の戦いと言っても、一人は身から出たさびでズッコケ、病み上がりと言われても返す力もなく、残る一人も懸命に知名度の浸透に努めているが、派手なパフォーマンスも出来ずに、見ていて痛々しい有様だ。
消去法で残るのは小池候補だが、早くも自民党都議会のドンが、どの様に料理されるのか関係者の興味を集めている。
こうなると雪崩現象が起きるのは世の常で、野党共闘と言いながら母体となる組織は自主投票の指令が出ており、公明党は女性票が動き始め、各組織は保身に走り始めた。


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花のお江戸は選挙の真っ盛り~後編

ところで、7月11日付けで自由民主党東京都支部連合会が、下部組織に石原伸晃会長、内田茂幹事長、野沢太三党紀委員長の連名で発送した、「都知事選挙における党紀の保持について」と題する文書の内容を見ると、とても法治国家である日本において、未だにこのような時代錯誤のような考えが罷り通っているとは情けなく、最後は自民党票が増田候補に投票されないという雪崩現象が起こるような気がする。

最近は親兄弟の絆さえ、か細くなっている時代に、よくもこんな文章、「各級議員(親族等を含む)が、非推薦の候補を応援した場合は、・・(中略)・・、除名等の処分の対象となります。」を考えたものだと、呆れて二の句が継げなかった。

投票とはたとえ夫婦でも、誰に投票したか秘密であるのが当然で、百歩譲って、過去には家族間で誰に投票しようか相談したことがあったかもしれない。

どうやって、議員の親族が誰に投票したのか、調べるのだろうか。

まさか、直接聞くのではないだろう。

自民党の東京支部には個人情報を保護する意思がまったく無いように思える。

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花のお江戸は選挙の真っ盛り~前編

中盤戦に入った東京都知事選挙は、総勢21名が立候補したものの、中でも有力な候補者といえば、小池ゆりこ候補、鳥越俊太郎候補、増田ひろや候補の3氏で、激しい選挙戦になっているが、ここで最新の世論調査結果をお知らせしたい。

7月16日、17日の両日に行なわれた調査結果は、K通信社では小池30、鳥越26、増田20、またテレビのN社は小池33、鳥越30、増田20となっており、両調査ともに自民党候補者が3人の中では最下位だ。

この3番手の増田候補が、今後いかなる方法で知名度アップを図るのか、自民党選対本部の腕の見せ所で、東京とは無縁の九州からお手並み拝見をしたいものだ。

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