安くなったのは・・・鉄筋用棒鋼だけじゃなかった!

昨年末に久留米のマンション建築現場で、鉄筋用棒鋼の納入価格をめぐって、地場と上場鋼材商社の値段のタタキ合いが話題になったが、昨日22日に発表された、東京製鐵(東京都千代田区)の店売り向け3月契約分の鋼材販売価格表を見ると、棒鋼からH形鋼、厚板、コイルに至るまで全品種で値下げとなっている。
中でも、鉄筋用棒鋼の価格の下げ幅は大きくトン当たり7000円で、D13~25ミリの棒鋼はトン4万2000円。
H形鋼も前月比3000円の値下げで、6万7000円から7万7000円。
東京製鐵のヨミによれば、「夏以降に明るくなる兆しが見えるから、ここで底入れを目指す」とのことだが、さてどうだろう。

にしても、久留米の鋼材商社が年末のマンション工事入札で、赤字を被ったであろうことに変わりはないはずだが、どのくらいで収めたのだろうか。


続きを読む

鋼材価格値下げ~建築コスト下がる?

毎月15日から20日にかけて、電炉メーカートップの東京製鐵は翌月の鋼材販売価格表を公表しているが、これによれば9月価格に比べて10月価格は、トン当たり7000円前後低下した。
例えば、H形鋼細巾100×50は9月で8万5000円だったが、10月には7万8000円、また角形鋼管は8万6000円から7万6000円となった。
鉄筋の下がり具合はまだ大きく、異形棒鋼D10、つまり直径10ミリの鉄筋は6万3000円から5万円に、トン当たり1万3000円安くなった勘定。
関係者によれば、秋口のこの時期に価格が下がるということは、年明けもこの水準はほぼ変わらないだろうと判断しているようだ。


続きを読む