[2009年6月 1日 10:29更新]
| コメント(0) | トラックバック(0)
(09年5月号掲載)
高速道路の料金が、条件付きながらも大幅に値下げされた。私も、一律1000円という新料金システムの恩恵を受けようと思ってこのゴールデンウィーク、高速道路を利用した。危機に臨んで何かをしようとしている国家、それに対し国民がどう反応したのかを垣間見ることができ、非常に愉快なものとなった。
立ち寄るサービスエリアには観光客が集まり、食事を取り、何かしら買い物をしている。旅館やホテルが満杯になり、レストランはどこも満席だ。案の定、期間中の高速道路利用者が増え、逆にJR新幹線では減少したことが連休開け、マスコミによって報じられた。
この施策に対する評価は賛否両論だろうが、車で国内を移動したほうが安いと判断し、それを実行に移した人が多かったのは事実。これほどシンプルな形で政治が経済を動かした事例はちょっと記憶にない。
この影響で国民の消費が増え、小売店の売上に寄与したことが統計で出てくれば素晴らしいと思う。お金が循環し始めると景気は次第に良くなっていく。この基本的な経済の法則が実践・実証されれば、政府も今後、国民が安心して消費できる環境をさらに作っていくことになるだろう。
経済を良くする事が政治家の仕事であるとするならば、どのような景気対策を取るかがカギとなる。まずは国民の消費意欲を刺激するのが1番。こういった施策はアメリカでも多く打たれてきた歴史がある。
例えばレーガン大統領は、まず国民の税金を大きく下げた。クリントン大統領は金持ちの消費意欲を喚起するために相続税を約1億円まで無税に。またローンの金利をほぼ100%所得から控除できることで住宅を購入しやすくした。
ストレステストを課せられたアメリカの銀行の債務超過や資本金不足の問題、クライスラーの破産処理、GM問題等々・・。5月になってもアメリカでは課題が山積みであり、日本の為替と株価も大きく動く要素がたっぷりである。
そんな中、高速道路の大幅値下げ、定額給付金等々、麻生総理が景気対策という名目で、国民の目に見えやすい形でメッセージや政策を直接国民にぶつけるのはいいことだ。率直に評価したい。
ところで、あるテレビ番組で某有名司会者が「高速道路という名前なんだから、お金を払ってでも高速で走るところに意味があるのでは。料金が下がっても結果的に渋滞になるのでは、高速道路として相応しい形ではない」と、一見もっともらしいコメントで新料金システムを批判していた。
今回の政府の施策、目に見える形で行動したことが嫌だと思ったら、有権者がそれぞれの判断でもって選挙で「ノー」の意思を表明するだけの話。だからこそこうした、ポイントがずれた発言で世論を誘導するような行為は控えてほしい。
ただでさえ選択肢=チャンネル・番組が少ないのに、影響力のある有名人に朝から「お茶の間の味方」と言った感じでこんな発言をされて、将来の思想統制の可能性を想起し不安を覚えた。
違った意見やスタンスの番組がもっと多くあって、そこからこちらが自由に選べればいいのだが・・。
| コメント(0) | トラックバック(0)
■関連記事
この記事にコメントする