[2007年9月15日 14:49更新]
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(07年9月号掲載)
行く末は長くないだろうと思っていた安倍「泥船内閣」だが、政治の世界はまさに「一寸先は闇」で、9月12日、ついに「船長」自らが船底に穴を開け、沈んでしまった。
今国会ではテロ特措法の期限切れを控え、与野党の攻防が一段と激しくなるのは必至と見られていた。参院での勢力が逆転している中、安倍内閣の鼎の軽重が問われるのは間違いないと、注目していた矢先の辞任に、正直驚いた。
相次ぐ不祥事から大臣の「身体検査」を担当した内閣調査室は、安倍総理の隠し子問題を取材していた週刊誌記者を尾行するなど「総理自身の雑用調査で追われていた」との噂が。それが本当ならば実に情けないと思っていた。
まさに総理とは名ばかりで権力は剥奪されていたことは、閣議を取材しているマスコミも認めている。問題の処理は麻生太郎幹事長を中心に行われ、安倍総理は決定事項を発表する「伝書鳩」に。にもかかわらず総理の椅子にしがみつく気持ちが強かったためか、「解散」の声さえ発することができず、閣内でも孤立していたという。
それに反比例して、麻生幹事長のテレビ出演やリーダーシップに関する記事が増えていた。次期総理を意識しての露出だったのかもしれないが、突然の辞任劇で、「ポスト安倍」をめぐる駆け引きが、あらためて始まる。
さて、自民党の今後であるが、国民の大半は未だ保守的な考えが占めており、「反自民」ではあっても、民主党を全面的に支持しているとは決して思えない。年金問題などの対応があまりにズサンで、大臣の失言もあって選挙に負けた。その敗因さえ真剣に分析せず国民の真意を理解しなければ、マニフェストを作成しても誰も読まないだろう。
その証拠にあれほど安倍総理が提唱した「美しい国」は今では死語となり、誰も見向きもしない。次は「選挙管理内閣」となる公算大で、すでに自民党実力者から 「12月16日総選挙」の声も漏れているという。はたしてどうなるだろうか。
(J)
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