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[記事カテゴリ:J氏の独り言]
景観裁判 漫画家の自宅改装をめぐって

[2009年2月 4日 08:52更新]

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ある有名な漫画家が赤と白のボーダーラインを入れて東京都武蔵野市の自宅を改築していた所、近隣住民が「景観を損ねる」として訴訟に発展。東京地裁は先月28日、原告の損害賠償を求める訴えを棄却した。

確か1年ほど前、この住宅をめぐってトラブルが起こっているとの報道があったと記憶している。だがその後は特に興味を持っていなかったので裁判に発展しているとは知らなかった。世の中にはお金と時間を持てあましている人がいることをあらためて知らされ、日本の平和を認識した。

赤い塔があり壁の一部はグリーン、残る外壁は赤と白のストライブ、色彩的には実にアンバランスのように思える。写真を見る限り、確かに一般住宅に比べると少し派手で奇抜な家ではあるが、赤と白のストライブは持ち主である漫画家のトレードマークでもあり、景観を争点に裁判に持ち込むような事案とは思えない。

かつて福岡市中央区に建設されたオフィスビルの外壁に、装飾用と思われるガラスが大量に張られたことがあった。ガラスに当たる太陽光線が乱反射し、周囲のビルで仕事をする人に影響が及び、そのため反射しないガラスに替えることになった。私自身もちょうどビル周辺を自動車で通行している時にまぶしさを感じたことがあり、瞬時に事故の発生を危惧した記憶がある。

漫画家の自宅が、こうした実害を及ぼす可能性があるとは考えにくい。個人の権利が尊重されるのは良いが、こんな問題を裁判に発展させた原告の心理を疑いたくなる。実に馬鹿げた訴訟と言うほかなく、裁判官も内心では苦笑いしながら請求棄却の判断を下したことだろう。

今回の住宅改装をめぐる裁判所の判断は、妥当と思う。マスコミは「判決内容を検討した上で控訴するかどうか決めたい」との原告コメントを伝えていた。隣近所で死ぬまで会話も出来ず寂しい思いをするよりも、笑顔で朝夕の挨拶を交わし和やかに暮らすほうがどれほど幸せな人生か、教えてやりたいと率直に思った。

最近は感謝や我慢が出来ず、自己の権利だけを主張する人間が増えているが、今一度考えて欲しいものである。

(J) 

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