[2009年3月10日 09:14更新]
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一軍を率いて戦場に向かう大将は、心身共に健康でないと的確な判断が出来ず、その結果戦に負けることもある。それはスポーツなど勝負事の世界はもちろん、ビジネスや政治においても同様であろう。
戦国時代においては、大将の健康状態を内密にするのが常道で、それを探索するのが隠密やスパイの仕事でもあった。
甲州の武将である武田信玄がある時、進軍の途中で鹿革で作った薬袋を落とした。立派な袋を拾った百姓が陣屋に届けると、中に薬が入っているのを知った側近が、信玄の病気が噂になることを恐れ百姓を殺害することを進言したという。
すると信玄は百姓を呼び寄せ、「袋の中を見たか」と問うた。「見ない」と言う答えが返ってきたので、謝礼の品に加え「薬袋」と書いて「みない」と言う苗字を与えたという逸話が残っている。確かテレビで同姓の人物が出演していたのを見た記憶がある。
総選挙を控えた日本の政局は、西松建設に絡む政治献金の問題で小沢一郎・民主党代表の秘書が逮捕されるなど、新たな展開を見せている。マスコミ各社が先週末に行った世論調査では民主党の支持率は低下、これに対して自民党と内閣の支持率がやや上向いた。
だが、これは明らかに「敵失」によるもの。現段階では麻生降ろしの声はかき消されてはいるものの、献金疑惑は自民閣僚にまで波及しそうな情勢だ。このままではいずれ元の状態に戻るかもしれない。
そんな麻生内閣にあって、財務・金融・経済の3つのポストを兼任し、リーダーシップを発揮しているのが与謝野馨氏である。揺れている日本経済の要とも言える3つのポストを無難に務める与謝野大臣は、現代のスーパーマンと言っても過言ではないだろう。発言のぶれる麻生総理に、同大臣のツメのアカでも煎じて飲ませてやりたいものである。
一時期、与謝野大臣の名が「ポスト麻生」として急浮上した。だが「天は二物を与えず」のたとえがあるように、同大臣にはかつて癌の手術をした経験がある。言うまでもなく総理大臣は過酷なスケジュールをこなさなければならならず、さらにその先には衆議院選挙が控えている。そんな重責を、はたして担うだけのの体力があるのかどうか。
「身体検査」に加えて「健康診断」も必要-というのであればシャレにもならない。自民党の層の薄さを物語る、非常に寂しい話である。経営者や政治家たちは自己管理に努めるべきだろう。
(J)
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