[2009年3月24日 10:54更新]
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例年に比べ特に福岡は桜の開花が早く、花見の予定を繰り上げるといった話も聞くこのごろである。そんな、年度末を控えたある日の夕方、人に勧められて寿司割烹「達揮」(福岡市西区姪浜)ののれんをくぐった。
威勢の良い「いらっしゃい」の声で迎えられ、カウンターの奥に座った。季節の旬を取り入れたメニューも豊富で、楽しい食事に満足して家路につくことができた。
地下鉄開通や再開発で町の姿が一変した姪浜だが、旧電車通りに面した達揮の現在地は、駐車場を併設しているものの決して好条件とは言い難い。それなのになぜ客が多いのか興味が湧き、店の魅力に惹かれただけでなく野次馬根性も手伝って再び店を訪れた。
2代目の女将が店を取り仕切っていて、入り口そばの飾りなど店の隅々に女性特有の心配りが行き届いている。特に「トイレが清潔な店は繁盛する」と言われているが、それが現実に生かされた空間に多くの女性客も満足しているようだ。
値段があってないようなものと言われているのが寿司屋であるが、最近は客の要望から価格が店頭に表示されている店も増えている。達揮の場合は数度自分で払って納得が行き、価格以上の満足感を味わうことが出来た。
お客の多くは家族連れや友人同士。常連が気軽に行ける店であるようで、その証拠に焼酎のキープを飲んでいる人も。お土産には鉄火を大きくした「どんたく巻」を始め値段も手頃な品が数種類用意されており、電話で予約し買い求める客が多いのには驚いた。
最近は回転寿司のファンも多いが、目の前で板さんに握ってもらう寿司は格別である。中でもこの「達揮」は馴染みの客に支えられており、高級寿司店にありがちな気取った雰囲気はない。もう1度行きたくなる店、リッチな気分を味わうのに最適な店としてお薦めしたい。
(J)
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