[2009年4月 2日 10:41更新]
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大型倒産が懸念された年度末。東京市場の日経平均株価は8100円をキープし、金融機関も何とか持ちこたえ、新年度は静かな幕開けとなった。
地元中小零細企業も、麻生政権の景気対策である保証協会の融資がカンフル剤となって、資金繰りに支障もなく年度末を越えたようである。
そんな状況にありながら福岡でも数件の倒産が発生した。すでに1回目の不渡りを起こしていた「野口総合建装社」(福岡市南区柏原)が、3月31日に2回目の不渡りで銀行取引停止処分になった。
同社はふすまの張替えや畳工事から次第にリフォーム工事に業容を拡大。不動産仲介業者の下請け工事を主体に、最盛時には北九州市・熊本市にも営業拠点を開設、5億円近い年商を計上したこともあった。
しかし代表の決断力の遅さに加え、実行力が伴う営業の欠如から、売り上げは次第に下降線をたどっていた。取引先への支払い遅延と給料の遅れで社員も減り、ここ数カ月は資金繰りに追われ、ジリ貧状態が続いた末についに破綻にいたった。
取引先と取引条件や支払い約束を交わしても実行出来ず、多くの取引先や下請け職人が離れて行き、悪循環が繰り返された結果と言える。
昨年秋から始まった建設関連業界の厳しい対応に、社長自ら営業に回っての陣頭指揮がとれず、売り上げの回復が困難な状態となっていた。金融機関の支援にも限度があり、最後はかなり高利の資金に手を出して借金は急速に膨れ上がって、自転車操業のペダルを踏む体力も消耗し今回の事態を招いたようである。
同社代表には過去にも経営に行き詰まり失踪した経緯がある。困難の壁に前進を阻まれると、突き破ったり乗り越えることはせずに逃げ出してしまう、典型的な弱い経営者であったと言えるかもしれない。
(J)
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