[2009年4月 1日 13:11更新]
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建設資材販売などを手がけていた「イケガミ」(福岡市東区多の津)は、3月31日の午前中までは通常通りの営業を行っていた。ところが昼の時点で手形決済資金調達が不可能となり突然営業を中止、事務所を閉鎖する事態に追い込まれた。
何も知らせを受けてない営業社員が帰社した時にはすでに事務所はもぬけのから。社員は誰もいない上に中に入ることすらできない。あまりの急変に呆然とたたずみ涙ぐんでいた社員の姿を見て、会社経営の責任を痛感させられた。
現代表は学卒後、勤務して得た経験を元に1973年にイケガミを創業設立。以来、建築の内装である軽天井工事を主体に業容を伸ばしここ数年は年商20億円前後で推移、業界では相応の基盤を確保していた。
代表は学生時代からラクビーの選手として活躍し、経営が安定してからは学童スポーツの熱心な指導者としての道を進んでいたようである。地元経済活動にも積極的に参加し、若手経営者として期待されていたが、「最近は少し本業以外に熱が入り過ぎていた」との声が取引先から聞かれていたのも事実である。
役員の1人が資金調達を安易に考え、融通手形の発行に手を染めたのが一因で、利益を考えない受注も増え、急速に経営の悪化が進んでいたのに代表自身が気付いていなかった様だ。現在事務所には張り紙がしてあり弁護士事務所に自己破産申請を依頼しているというが、代表の遅すぎた決断と経営放棄は今後社員や取引先から非難されるだろう。
スポーツマンとして高い評価を受けても、生活の基盤である会社経営が疎かになっては、過去に築き上げた全ての信用失墜につながる。自己破産であれば自宅も失い、家族も路頭に迷わせる結果を招くことになる。せめてスポーツマンらしく最後は潔く、敗北を認め身辺整理をすることを望む。
(J)
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