[2009年4月27日 09:55更新]
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福岡は古くから海外との交流が盛んで、中国からうどんやそば、饅頭などが伝来した地とされている。市内にはそれを記した石碑も建立され、老舗と称される店も多い。それに加えて最近はラーメン店も増え、味に自慢の各店が競っている。
だが昨年秋から始まった世界規模の金融恐慌の影響で、派遣切りや契約社員の解雇などが社会問題化。正規社員のリストラも予想されるところから、昼食に対する考えも変わってきたようだ。特に、これまで会社近辺の飲食店で済ませていた若い独身男性社員の中には、景気の先行き不安から自炊を始める倹約型も増えているという。
4月に入り市内の名店老舗と呼ばれているうどん、そば、ラーメン店へ、昼食を食べに行ってみた。かつては店の表に行列が出来ていた店も、往年の賑わいはなく空席が目立ち、不景気の深刻さを見せつけられ寂しくなった。
九州のトップ企業である九州電力の界隈には弁当の出張販売が多数ワゴン車を連ね、昼時ともなれば多くのサラリーマンやOLが弁当を求めて集まってくる。最近は300円を切る品もあり、味だけでなく価格の競争も激しさを増している。周辺の店に顔を出してみたが、軒並み客は減っているように思えた。
新しい店の噂を聴いて行ってみると、確かに繁盛はしているのだが、かと言ってことさら味が突出しているという印象は受けない。店員の接客態度によって差がついているように見受けられ、あらためて感謝の気持ちを笑顔で表す大切さを知らされた。その一方で、名店老舗の中には「客が来るのは当然」とでも考えているのか、味と価格、そしてサービスのバランスが崩れてしまっている店もある。
客の満足度が高ければ店は繁盛し、逆であれば客足が遠のく。ごく当然に思われるが、最近はそれがより明確な形で現れるようになったと言えるかもしれない。
このごろは時代の流れからかランチタイムを禁煙にし、食後の一服が出来ない店も多い。のであれば、逆に喫煙者がゆっくりとくつろげるような環境を売りにするのもサービスとしてありえるのではないか。あくまで1つの例え話であるが、厳しい状況を乗り切るにはこうした逆転の発想でお客のニーズに応えるというのも、また必要ではないかと思う。
(J)
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