[2009年5月12日 08:59更新]
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昨年秋から強まっている衆議院の解散風。麻生太郎総理の政権への強い執着心からか先送りを重ね、未だその時期は不透明である。とはいえ、GWも終わって任期満了まで4カ月。11日には民主党の小沢一郎氏が代表からの辞任を表明し、各陣営ともいよいよ本格的な選挙態勢に入ることになる。
福岡県の選挙区は全部で11あり、女性候補者数人の名を聞くが、いずれもマスコミが飛びつくようなニュース性はなく、07年の参院選岡山における「姫のトラ退治」といったキャッチフレーズには現段階では縁がないようだ。ところが同じ九州の長崎では、次期総選挙で「姫のクマ退治」とのフレーズが使用されるのが濃厚になってきた。
長崎2区(長崎市、島原市など)の現職は久間章生氏。過去においては原爆に絡む失言があり、加えて政治家がらみの疑惑や問題が発生すると必ず名が浮上。西松建設の事件でも一部マスコミに取り上げられ、これほど頻繁に疑惑が取りざたされる議員も珍しい。
本人は毎週長崎に帰っているようではあるが、冠婚葬祭や個人の集会には出席はしておらず、大きな集会で顔を見ることもないという。用意した選挙事務所も事実上閉鎖された状態で、出馬を危ぶむ声さえ地元で流れ始めた。
「長崎の主産業である農業・水産・観光は、いずれも斜陽化している」と良識ある有権者は素直に認める。そんな状況の中、橋や道路といった公共工事など、利権が発生する案件には必ずといっていいほど同氏の名前がちらつく。保守の牙城である長崎とはいえ業界関係者ですらこうした事態を批判する有様で、「今回ばかりは苦しい選挙戦を強いられるだろう」と語る市民は多い。
一方、久間氏への対抗馬として民主党が担ぎ出した女性候補・福田衣里子氏は、出馬表明した昨年9月以降ミニ集会などを確実に消化、ファンや支援者は日ごとに増えているという。地道な努力が実りつつあるようで、選挙戦に突入すると大きなうねりになると思われる。
疑惑が浮上する度に「神風」が吹いて何とか無事に今日に至っている久間氏。だが今度は竜巻に巻き上げられる可能性が高く、強靭なクマと言えども高い地点から落ちれば致命傷となりうる。そうなると、いまだ日の目を見ない数々のエピソードが、各社マスコミの紙面や番組を飾ることになるだろう。
(J)
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