[2009年5月 8日 09:33更新]
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GWが終わると3月決算の企業が業績を発表する。そうなると昨年秋から吹き始めた金融恐慌の強風は一段と勢いが強くなることが予想され、株価の下落も懸念される。
特に福岡における建設業界では、分譲マンションを得意とするデベロッパーが軒並み苦しい経営を強いられている。新規着工が中止になったり遅れたりで物件がなく、営業担当者は勤務時間を延長、休日返上で情報収集に走り回っている。また過去に建設した物件の施主らを再び訪問するなど、何とか受注案件を探しているのが実状である。
ところが大成建設の営業担当者は、さすがスーパーゼネコンの営業マンという言うべきか、ちょっと違う。同社がかつて建設したある病院で増築の計画が持ち上がっているのだが、その程度の工事では魅力がないのか、あるいは施主から依頼してくるのが当然と思っているのか、情報を聞いても訪問しない-と仲間内で噂となっている。
さらに、前渡金ゼロで請け負った物件で不良債権が発生することに懲りたのか、今度は施主に前渡金50%を要求したとのこと。言われた当事者が驚きあきれて話してくれた。
強引な営業で受注しても回収できなければ責任を問われる。かといって頑張った結果出世してしまうと、今度は贈賄などで逮捕される危険性も出てくる。昇給やボーナスは期待しないが、大成建設という看板も失いたくない。だから上司から叱られても働いている振りをしている-こう言っても過言ではあるまい。
問題が発生しても検討に時間を要し結論が出るのが遅い。そのため営業のスピードも極端に遅くなっているという。その一方で優秀な社員は他社に目を付けられ、ヘッドハンティングされて社を去る。かつて同社の営業マンは「生き馬の目を抜く」と同業他社から恐れられた時期もあったが、今は駄馬の集団と化してしまい、士気の低下は著しい。
上層部は自分の老後のことや保身を考えるよりも、若い社員に夢ややる気を与える策を講じないと、老い先短い老兵と覇気のない若年寄ばかりの会社となり下がってしまうだろう。そうなると、秋の落日のように、スーパーならぬ「コンビニ」へと落ちてゆくことになる。
(J)
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