[2009年5月22日 10:16更新]
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昨年秋から吹き始めた解散風は、麻生総理が台風並みの迷走を続け、つい先月辺りまでは「任期一杯の9月まで続きそう」と、衆議院議員の先生方も半ば諦めていた。ところがGW明けに民主党の小沢代表が辞任、新しい代表に鳩山由紀夫氏が就任して新体制を発表。このためいよいよ総選挙の日程が本格的に取りざたされるようになり、各陣営とも完全な選挙モードに入っている。
だが注目される選挙はこれだけではない。すでに「総選挙後」をにらみ、首長選を含めた各種選挙で、関係者の思惑が絡み合った様々な動きが出始めている。
まず、2010年夏に予定されている参議院選挙。民主党は現職の大久保勉氏公認で決定している模様だが、自民党の現職吉村剛太郎氏については「微妙」との声が漏れてくる。
福田総理の内閣改造、また麻生内閣発足時に「入閣もある」とされていた吉村氏だが、「身体検査で引っ掛かり大臣にはなれなかった」と語る関係者も。そんなこともあって、早くも自薦他薦の立候補予定者が密かに意思表示を行うなど、地方議員をも巻き込んだ水面下の動きが活発化している。
それでも本人は当然、続投の意志を持っている。他の先生が主催する政経パーティなどに盛んに顔を出してアピールしているというが、北九州を地盤とする県議会議員の名前が浮上するなど、周囲の環境は楽観視できない。
・・と書こうと思っていたら、21日付西日本新聞朝刊で「参院選に自民県議 県議団擁立へ」との記事が掲載された。記事は「自民県議団が独自候補を擁立する方針を決め、北九州市八幡東区選出の大家敏志県議を軸に調整が進むとみられる」との内容。さすがに地元紙である。
今後どの様な調整が行われるのか分からないが、非常に微妙な時期を迎えているのは間違いない。
参院選の後には福岡市長選、11年には北九州市長選と統一地方選が行われる。特に注目されるのは、次で5期目となる麻生渡知事の動向だ。
07年の知事選で勝利した際、周囲の多くは「これで勇退、さすがに次は出ないだろう」と見ていた。だが関係者の予想に反し、本人は意欲満々のようで、2期に渡って務めた全国知事会会長選でもこのほど無投票で3選を果たした。すでに周辺支援者に対しては出馬の意向をほのめかしているとの話もあり、前回同様「県民党」の旗印を掲げることになるかもしれない(5月15日号掲載「取材こぼれ話」参照、近日UP予定)。
福岡県議会や福岡市議会などの議長選挙も、各先生方の思惑や利害が入り乱れて、今回は非常に面白いエピソードが多く生まているようで、順次書いて行く予定にしている。
「一寸先は闇」と言われる政治の世界。この夏に行われる総選挙の結果がその後の各選挙に与える影響は大きい。「先生」と呼ばれる人たちの動きがどのような思惑でもってどのように変わるのか。下手な芝居を見るよりもよっぽど面白い。
(J)
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