[2009年5月18日 14:03更新]
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15日早朝、地元トップクラスの歴史と実績を誇る建設会社「高松組」(福岡市中央区)の現場で、責任者から事業停止の通告があった。このニュースは関係者の間を稲妻のような速さで駆けめぐり、建設業界はもちろん、各関係先に大きな衝撃を与えた。
同社は業歴93年を誇り、地元の誰もが知る有数の老舗企業である。同社代表は業界のリーダー的存在で、地元経済界において活発な活動を行い、公私にわたって幅広い人脈を築き上げていることは多くの人が認めるところ。そんな代表があまりにも早い決断にいたったことに、正直驚いている。
バブル崩壊後、工事量を確保するためにマンション工事の受注が主力となった。だがその大半が、完成までにデベロッパーからはわずかしか支払われない、資金を立て替えての工事だった。そのため資金調達が受注の成否を決めることになり、金融機関からの借り入れが急速に増えた。
福岡西部地区の波多江に計画した分譲マンションの販売に苦戦し5億円前後が資金固定化。これに加え、東区に建設中の賃貸大型物件の資金調達をめぐって、銀行との何らかのトラブルが発生した模様だ。これが大きな要因となり、事業停止に踏み切った-と語る関係者の声もある。
現在、自己破産を申請する方向で処理が進んでいる模様だが、前もって顧問弁護士などとの協議は行われておらず、急きょ会社担当者が書類の作成を行っている状態とも言われている。想定される負債総額は70億円前後。取引関係者は情報の収集や仕入先などへの説明に走り回っているが、時間が経過するにつれて噂が広まり各方面に影響が出始めているのも事実である。
93年の業歴が示すように、特に地元銀行と密接な関係を持っていただけに、銀行との軋轢や確執なども想像される。中には事業を停止を発表した時点で、代表の個人口座まで凍結した銀行もあるという。今後は、このような対応を取った銀行の風評が流れ出すことになるだろう。
(J)
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