[2009年5月21日 09:29更新]
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(09年5月号掲載)
西松建設の違法献金事件で民主党代表・小沢一郎氏の秘書が3月に逮捕され、それ以降、同氏の進退が大きな焦点となっていた。
先月末には「GW明けに何らかの動きがある」との情報が流れ、注目していたら5月11日、正式に辞任を発表した。民主はこれを了承した上で急きょ、16日に国会議員による投票で新代表を選出することを決めた。
国会会期中ということもあって慌ただしい展開だったが、14日の段階では「新代表は岡田克也氏」との観測が関係者の間で流れている。55歳と若く、金銭絡みのスキャンダルにも縁がなさそうだ。有権者の受けを考え、清潔さを売りにしたい民主にとっては最適、と評価が高い。
本紙が発行される頃にはすでに決定しているはずだが(★編注)、誰が新代表になるにせよこれで民主のイメージ、国民の支持率が大きく変わるのは間違いない。
かたや、昨年秋から解散・総選挙のタイミングを逃し続けてきた自民党の麻生太郎総理。いったんは「敵失」で支持率が上向いたものの、このままでは結果的に、相手が体勢を立て直すのを指をくわえて見ていただけ─となりそうである。
もし乾坤一擲の勝負に出るのであれば、今回の小沢代表辞任のどさくさを利用し解散に踏み切るのも、民主が勢いを取り戻す前でもあり、1つの手だったろう。
だが念願だったサミットに出席して「外交の麻生」を売り込みたい気持ちが強いのか、抜け駆け・火事場泥棒的な解散で国民から批判が噴出するのを恐れたのか。
こうした状況の中、にわかに「8月9日投開票」との説が注目され始めた。連立を組む公明党が7月に行われる東京都議選で勝利を収め、その勢いで総選挙に臨むことができるという点も、この説を後押しする。
これから2カ月あまり、支持率が再び上がるであろう民主とどう戦うのか。「総理は追い込まれた末に解散した」との印象を国民に与えることを避けるためにも、自民の選挙戦略に変化が見られるかもしれない。
もう1つ選挙に影響しそうなのが、麻生内閣で経済産業相を務める二階俊博氏の問題だ。小沢氏と同様の疑惑が取りざたされた二階氏だが、今回の小沢氏辞任であらためて比較されることになるだろう。こちらの疑惑については司法当局は、証拠が不十分であるために強制捜査に踏み切る意思はないと見られている。
当局の最終判断が出た時点で、国民はそれをどのように受け止めるだろうか。小沢氏辞任は当然とする一方で、不満や怒りの矛先が自民や司法当局へ向けられる可能性があるのではないか。
はたしてどうなるのか、非常に興味がわく点ではある。
(J)
★編注 民主党新代表は16日、鳩山由紀夫氏に決定した
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