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入札の不思議 福岡市発注の下水道築造工事

[2009年5月26日 09:12更新]

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特にバブル崩壊後、土木建設業界では談合問題が相次いで発覚した。それらは必ずと言ってよいほど贈収賄事件に発展、各自治体の担当者や幹部はもちろん、ここ最近では福島、宮崎などの県知事までもがいわゆる官製談合で摘発されるという事態になった。

世間一般の風当たりは強く、スーパーゼネコンは談合との決別宣言を行った。「業界担当」と呼ばれていた社員は会社幹部から退社や転勤を迫られ、いつの間にか社から姿を消した。

業界担当がいなくなって公共工事は指名から公募が増えた。おかげで入札・落札がガラス張りになったのは良いが、公共工事の減少から受注競争は激しくなり、営業力のない社員の戦いは価格競争へと向かった。ついには発表された予定価格から最低価格を計算して札を入れるようになった。

 

そんな中、5月19日に入札が行われた福岡市発注の下水道築造工事に面白いものがあった。現場は福岡市博多区博多駅東で、公募に29共同企業体(JV)が応募、うち1JVが辞退し実際には28JVで入札が行われた。

発表されていた予定価格は14億1714万5100円。ところが蓋を開けてみると、28JV全員が最低価格の11億1549万3000円で入札していたから笑った。

当然、各社で見積もりを行っていると思われるが、その金額に関係なく最低価格を書いたようである。最後は参加した28JVで抽選が行われ、何と、民主党・小沢一郎氏の秘書が逮捕・起訴された違法献金事件で一躍有名となった「西松建設」九州支店のJVが落札・契約した

★詳細はこちらの「福岡市契約情報 入札結果検索」から検索できます

西松建設については一連の事件・疑惑発覚後、国や福岡県はもちろん、多くの自治体で指名停止になっている。福岡市役所のあまりにも市民感覚からかけ離れた行為に呆れている。

事件を引き起こしておいて入札に参加する西松建設も図々しいが、こうした企業に対しては事前に参加を辞退させるのも、過去においては役所の仕事であったと記憶している。

違法献金事件の責任を取る形で小沢一郎氏が民主の代表を辞任したのは、つい先日の話である。民主推薦で当選した現市長がよく認めたものだと驚くばかりで、あまりにも放漫なお役所仕事の一端を垣間見ることが出来た。

ひょっとしたら裏で何かしらの「動き」があったのでは-と勘ぐりたくなる入札結果である。

(J)

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