[2009年5月29日 09:13更新]
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小沢一郎氏が民主党代表を辞任し、一気に選挙モードが高まってきた。その小沢氏は5月27日に福岡入り。新代表に就任した鳩山由紀夫氏も6月7日に来福し、同日夕方から福岡市中央区の警固公園で集会が予定されている。
これに対する与党の自民党。世論調査で予想以上に民主に離されているとの結果が出た上に、麻生太郎総理がいったんぶち上げた厚生労働省分割構想をあっけなく撤回。それでも必ず選挙をやらなければならない以上、地元福岡でも地元県議・市議らの動きが活発化し、それが様々な形で現れている。国会議員らとの力関係や衆院選後の各種選挙をにらんだ思惑が見て取れ、実に面白い。
一昨年に始まった自民国会議員と地元県議らの「お家騒動」。07年6月、県連会長に県議の新宮松比古氏が選出され、その後も両者の対立はことあるごとに表面化していた。
そんな自民県連で新宮会長の続投がこのほど内定、さらに幹事長には藤田陽三氏、政調会長に松本国寛氏、総務会長は佐藤正夫氏となる見通しだ。新執行部はすべて県議が占める形で出発することになる。
国会議員が務めるのが慣例となっていた県連会長ポスト。だが今回は衆院選直前ということもあり、地元議員の機嫌を損ねない方がいいという判断なのか、前回に比べ少なくとも表面上はすんなりと決まったようである。
しかし、県議サイドも決して「一枚岩」とは言えない。
新宮会長続投が表面化する直前、来年夏に行われる参院選挙に絡み、かねてから立候補を噂されていた自民県議・大家敏志氏(北九州市八幡西区選出)がいち早く出馬の意思表示を行った。
大家氏は県議団が独自に擁立する形となっており、これも「国会議員vs地元議員」の流れの1つと見る関係者もいる。だがこの選定過程において内部で何らかの軋轢が生じたのか、あるいは新宮会長の続投そのものに不満を持つ者がいるのか、新執行部には「会長代行」というポストが設けられ、吉原太郎氏が選任されるとの情報が流れてきた。さらに同じく新設された特別顧問に蔵内勇夫氏が就任するとの情報も。
吉原、蔵内両氏は、反国会議員の動きを裏で操ってきた実力者。表向きは、県議らの動きに不満を持つ国会議員に対してにらみを利かせるのが目的のようだが、同時に、県議団内のいわゆる「不満分子」を抑えるのも狙いの1つとみられている。
現在の自民県議団は、数年前に2つの自民党会派が大同団結して発足している。そのため、当然ながら県議同士による綱引きが行われている上に地域性も絡んできて、県議団内部の勢力図は複雑な様相を呈しているのが実情である。
そのため、参院選の候補者についても「このまますんなり決まるとは考えにくい」「大家氏はダミーで本命は別にいるのでは」との声も囁かれている。衆院議員の選挙区における力学も働き、総選挙後の政界再編も考えられるところから、落ち着くまでにはかなりの時間を要するものと思われる。
なお、上記の県連人事は5月30日に開かれる役員会の了承を経て、直後に予定される総務会で正式に決定、発表される。
一方の福岡市議団。現在は川口浩氏(自民)が務める市議会議長ポストをめぐり、様々な憶測や情報が飛び交っている。
過去においては、議長ポストを最優先で決定してから他のポストが順次決まっていくのが通例であったが、今年は「川口議長が続投決定」の“怪情報”が早くから流れる異例の事態となった。
実際には別の議員が新議長として浮上していることは既報の通り。一体誰が「川口氏続投」との情報を流したのかは定かでないが、一部議員からは長老議員の動きに対する不満の声も漏れている。
自民への支持率が低迷しているのが現状だけに、地元議員のこうした動きは2年後の統一地方選などをにらんだ思惑や利害関係を、鮮明に映し出していると言えるだろう。
(J)
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