[2009年6月 1日 09:32更新]
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福岡市西区小戸で高級外車の販売を行い、ここ数年は毎期20億円の売り上げ増を記録していた「レクリス」が5月末で事業停止。事務所には東京の法律事務所の名で通告用紙が張り出された。
同社は代表の幅広い人脈と独特のビジネス勘で、独自に海外から高級外車を買い付け販売するとともに、数年前からは沖縄において外車のレンタカー事業を開始。韓国やヨーロッパにも海外事業拠点を設ける一方、海外の自動車レースのスポンサーになり、本社事務所には素晴らしい高級外車が展示されていた。
為替相場が利益を大きく左右するだけに、代表の出勤は夕方。こうした独特の経営方法に若い社員も共鳴し、事務所も活気に溢れていた。そんな、華やかな若手経営者として注目され始めた矢先の、突然の破綻劇。1年前までは誰も今回の事態を予測できなかったはずで、あまりの変化に周囲も驚いている。
大手自動車メーカーがリードする業界にあって、隙間産業的な新しいビジネスとして、同業者からも注目されていた。だが飲食業など新事業の展開から資金の固定化を招いた上、昨年秋に起こった金融恐慌の波が同社をアッと言う間に飲み込んでしまったようである。
負債総額は約50億円と言われ、その内金融債務は44億円前後になる模様。業歴が浅いだけに裏付け資産も乏しく、取引銀行は大口の不良債権が発生したのは間違いない。
独特の商取引だけに、銀行も担保の取得が不慣れで、本店の管理部門と担当窓口との間には同社のビジネスに関してかなりの温度差が生じ、これが今回の事態を生んだといえる。経営者の状況説明が不足していたようにも思えるが、今後は銀行側が萎縮して、新しいビジネスに対する融資が非常に厳しくなることが懸念される。
(J)
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